Arts de la table
カテゴリ:歌舞伎( 4 )
寿 初春大歌舞伎 中村芝翫襲名披露(大阪松竹)
大阪松竹にて 寿 初春大歌舞伎(中村芝翫襲名披露)夜の部を見て参りました。




大阪松竹座は・・
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なんと・・・
道頓堀の真ん中にあるのです。

開場前の様子です。




そして入り口入って直ぐはメインロビー階。

迎えてくれるのはフランス人画家ベルナール・ビュッフェの絵画

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2階に進むと
絵馬
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祝い幕デザイン縮小モデル
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剣菱さんの祝い酒
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一階席がなんと3階にあるという構造です。

エスカレーターで3階まで登っていきます。

夜の部は歌舞伎座での襲名披露公演に引き続き、こちら大阪松竹でも花道横のとてもいいお席を取って頂き感謝しております。


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歌舞伎座に引き続き、祝い幕のデザインは佐藤可士和さん。

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トリコロールで伝統とモダンさの融合を感じます。

佐藤可士和さんと奥様の佐藤悦子さんとお話しさせて頂きました。

気さくで気を逸らさない素敵な方です。

(とっても素敵な奥様の佐藤悦子さんと・・)




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夜の部は「襲名口上」もあるのでもちろん満員御礼。

新春に相応しく「鶴亀」の縁起の良い舞から幕開けです。

それから「襲名口上」

歌舞伎座に引き続き、何度拝見してもまた新春と言う事もあるのでしょうか・・

拝見する観客にも清々しい覚悟が伝わって参ります。

今回何より感動しましたのは・・

「勧進帳」

「勧進帳」は歌舞伎の18番ですので、今更説明の必要もないかとは思いますが・・

7世市川團十朗により、天保11(1840年)三月、江戸河原崎座で初演され、

その後、九世團十朗が洗練して、今日の歌舞伎の人気演目の代表格として

上演を重ねています。

能の「安宅」を素材として作られており、歌舞伎の「松羽目物」の最初の作品

としても知られています。

あらすじは・・

「権勢を誇った平家一門は、壇ノ浦之合戦で源氏に敗れて滅亡した。

平家を討ち滅ぼすという大きな戦功を立てた九郎判官義経であったが、

その活躍があだとなり、謀反を企

んでいるなどの讒言をされるに至った。

そのため、兄の源頼朝に嫌疑をかけられた結果、

山伏に姿をやつして都を落ちた義経は

藤原秀衡を頼って奥州平泉を目指す。

その事を知った頼朝は、各地に新たに関所を設けさせ、

山伏姿の義経一行を捕らえるように厳令を下した。」

(以上 「番付」より。)

今回、大阪松竹で一番驚いたのは「筋書」を「番付」といって売っていたことです。

南座と大阪松竹では「筋書」を「番付」と呼ぶそうです。

(相撲のようですね)

さて、見所は加賀の安宅の関を守る関守 富樫左衛門(仁左衛門)と

山伏姿に扮した芝翫さん演じる武蔵坊弁慶の息をのむやり取り・・

そして白紙の勧進帳を弁慶が朗々と読み上げる有名な場面。

咄嗟の判断で主君 義経(魁春)を打ち据える弁慶とその心意気に感じて、


切腹覚悟で見逃す 関守 富樫左衛門。

不運を嘆く義経と。

忠義・判官贔屓・武士の情け

と日本人の琴線に触れてくるストーリーに加え、

幕が引かれた後の 弁慶の「飛び六法」という花道の引き込みまで、見所満載。

役者さんにとっても大役であれば、観客にとりましても、息つく暇もなく手に汗、

目に涙の演目です。

ご一緒してくださった芦屋マダムのお父様が昔、

素人顔見せを南座にて「勧進帳」の弁慶を演じられたことを思い出されて

・・美しい涙を浮かべていらしたのを拝見して益々胸がいっぱいになりました。


芝翫さんの弁慶も気迫が凄くまた仁左衛門さんの富樫は清々しく品がありました。

「飛び六法」で花道を引き込んでいかれる芝翫さんのお顔に瀧のように流れる汗を

拝見するに・・

正に魂をこめてこの舞台を演じられたのだと鳥肌がたちました。

(余談ではありますが、到底不可能に思われた安宅の関を義経と弁慶が通過した事

から、安宅の関のあった安宅住吉神社は「難関突破の神様」

として受験の神様として大変御利益があるそうです。

折しもの受験シーズン。

きっと、「安宅の関」は賑わっているのでしょう。)


このように緊張をしいる演目の後は少し肩の力を抜いて楽しく拝見出来る演目

が来るものです。

最後は「雁のたより」

江戸文化の爛熟期の文化文政期に上方で三世中村歌右衛門が金澤龍玉の名で

筆をとった「けいせい雪月花」がもとになっています。

まさに上方らしい演目で演出の端々に「上方らしさ」が散りばめられていて、

幕間に耳にする、大阪弁や京都弁がまた心地よく銀座の歌舞伎座とはひと味も二味も

違う趣があります。

「上方らしさ」・・について一つ例を挙げますと・・

「雁のたより」の中で、芝翫さんがちょっとした端役で出演されるのですが、

(大物の役者さんが端役でちょっと顔を出される事を「ご馳走」と言うそうですが
その芝翫さん演じる色っぽい若旦那さんの役どころは上方ならではで

「すっころばし」というのだとか・・

「雁のたより」は舞台も有馬温泉ですし、笑える場面もたくさんあり・・

緊張も一気に溶けて・・

これは大阪松竹でしか拝見出来ない上方らし

さ満載のとても楽しい演目でした。

さて、終演後、松竹の外に出ると雪が降って来ておりました。

ライトアップされた大阪松竹。

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松竹は道頓堀の真ん中・・
正に「コテコテ」の大阪のど真ん中に鎮座しているのです。
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同じ、中村芝翫さんの襲名披露公演も上方で拝見すると、風土、方言、歴史すべてが

東京とは違うリズムと空気感を作り上げ、人情味溢れるお芝居を堪能した夜でした。

ご一緒してくださった皆様と別れ難くありましたが、道頓堀の夜景を背に・・

凍てつくような寒さの中・・新大阪駅へ急いだのでした。

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by artstable67 | 2017-01-15 07:00 | 歌舞伎 | Trackback | Comments(0)
若駒会(ホテルオークラ東京別館)
ご縁あって、若駒会に出席致しました。

若駒会とは10月に親子4人同時襲名をなさった成駒屋さんのご子息3名(四代目中村橋之助・三代目中村福之助・四代目中村歌之助さん)を応援する会の事です。

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会場となったのはホテルオークラ東京別館。
本館が改築に入ってしまい、クローズされておりました。

ホテルオークラ東京の本館は20年以上前に友人の結婚式で訪れたきりでしたが・・
「日本の工芸美が集約されたホテル」として内外の評価が高く、改築される事を惜しむ声も・・

オークラの設計に当たっては、ロビー・オーキッドルーム・オーキッドバーを担当したのは谷口吉郎氏(主な作品に帝国劇場・東京国立近代美術館・イサムノグチと協働した慶應義塾大学第2研究室など。)
小坂秀雄(郵政省建築部長/外観・平安の間・千歳の間)
清水一(大成建設設計部長/和風宿泊室)
他にも・・そうそうたる面々の名前が見られます。

フランクロイドライト設計の帝国ホテルもそうでしたが、古くても美しいものをどうして改築する必要があるのか・・・手入れして使う事が出来なかったのか・・と惜しまれます。

しかし別館にも友人のMさんが本館のオークラジャパニーズモダンの名残を見つけて教えてくれました。

それがこちら・・
オークラランターン
の呼び名で親しまれる照明です。
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こちらは切子卵型という古墳時代の装飾玉のひとつで、水晶の結晶の上下を切り落として磨き上げたものにモチーフを得たとか。

本館 宴会場「平安の間」の壁面は柿本人麻呂らの和歌を纏めた36歌仙の料紙の箔・重ね継ぎ・破れ継ぎなどの継ぎ色紙がもとになったもので大変雅やかで美しかったものです・・

少し、ノスタルジックな佇まいのオークラ別館にて、、
八代目中村芝翫さん、三代目中村橋之助さん、三代目中村福之助さん、四代目中村歌之助さんを囲んでの茶話会です。

サンドイッチ・スコーン・ペストリーを頂きながら、親子4人のトークセッション形式でお話が進みます。

とても印象深かったのは・・

若手三人が小さい頃から、日々の遊びの中で・・

筋書きを作ったり・・そこに載せる広告を考え、役者の配役も自分たちで考えて

チラシを作り・・

何より四代目歌之助さんがプレゼントとして「首実検」用の「首」を欲しがり、
もちろん生首は用意出来ないので、床屋さんでカットモデル用のマネキンの首をもらって、そこに顔をかいて「首実検」を演じてみたというエピソードをお聞きして・・

(「首実検」とは10月の歌舞伎座での襲名披露講演の「熊谷陣屋」でも出てくる場面ですが、写真のなかった時代に、部下が討ち取った首が本物であるか大将が確かめることをいいます。)

梨園の御曹司として生まれて、さぞやプレッシャーをと思いきや、実に楽しみながら兄弟和気あいあいと歌舞伎に親しみ楽しんでこられ、なるべくして役者さんになられたのだと感心する事しきりでした。

トークセッションの後・・

4人で各席を回って来られ、一人一人記念撮影に応じてくださいました。

(こちらは掲載はできません)

あまりに嬉しく夢のような時間でした。

お土産
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20歳になったという事で一緒に参加した娘も・・

「何だか夢でも見てるみたいだった・・💓」

といつまでも興奮冷めやらぬ様子でした・・

末永く、若駒会にて芝翫さんと若手お三方を応援したく思いつつ、夢見心地に空港へ

急いだのでした。

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by artstable67 | 2016-12-21 01:53 | 歌舞伎 | Trackback | Comments(0)
8代目中村芝翫襲名披露 歌舞伎座 初日
八代目中村芝翫襲名披露 歌舞伎座にて初日を昼夜通しで拝見しました。
5月の襲名披露パーティーから成駒屋さんにご縁があり、嬉しくも有り難い限りです。


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歌舞伎座前はメディアや開場を待つ方々で混雑しています。

佐藤可士和さんデザインの成駒屋さんの紋入りの祝い幕


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前から三列目の花道横・・という素晴らしいお席✨
本当に感謝です・・

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花道の此の場所で・・
「女暫」の七之助さんの巴御前がもう目の前でどっかり座られて・・
間近に拝見したのですが、
あの蒸し暑い日にあの衣装で汗ひとつ見せず、美しく潤んだ目・・

もうノックアウトでございました。

夜の部の口上でも一際滑舌よく品がよく華があって、本当に大好きな役者さんです。


幕間(これはまくあいと読むそうですよ)にはこの公演のために特別に準備された「襲名御膳」を頂きました。
襲名の4人のお好みが献立になっています。

卵焼きや唐揚げ・・
(ちょっと親近感が😊)


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幕間は30分。
急いで頂きます・・💦

夜の部は襲名口上があるので人気のようですが、個人的には昼の部がとてもよかったです・・

初日、昼の部のスタートは

「初帆上成駒宝船」

この演目は
四代目中村橋之助さん、三代目中村福之助さん、四代目中村歌之助さんの襲名を祝い、

絵画、木版画などを手がける現代美術家の山口晃さんと

寛徳山人さんによる作詞

鳥羽屋三右衛門さん作曲による

まさに、この3人の為の書き下ろしの新作舞踏です。

幕が開くと舞台芸術が素晴らしいのです。

スカイツリーや現代の歌舞伎座が描かれていたり。

その舞台芸術を扇子にしてご贔屓さんに配布されたのがこちらの扇子。
(注・こちらは非売品になります)

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裏は・・
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次の幕間には芝翫夫人ともお話しさせて頂きました。

とても若々しく魅力的で気を逸らさない素敵な方です。

お子様方のことを・・

「もう部活動みたいに毎日稽古に行ってるんですよ〜」とおっしゃっていらしたのが印象的でした。

サポートさぞ大変でいらっしゃることでしょう。

応援しております✨
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昼の部のメインは何と言っても
「播随長兵衛」

男気があって皆に慕われて、

「敵ながらあっぱれ・・」

といわれ我が身を呈して死んでいく・・・

芝翫さんの長兵衛とても格好良くて

惚れ惚れしてしまいました。


夜の部は何と言っても・・

襲名口上です!

「隅から隅までずず〜〜と・・」で締められる口上は

実に晴れやかで、此の瞬間が特別な祝いの瞬間であることに鳥肌がたちました。



夜の部の「熊谷次郎直実」は(此の話しは我が子の首を刎ねるので)なかなか重たいのです・・

(実は先週も歌舞伎座にいっておりまして、「妹背山女庭訓」では敵対する家がお互いの子供の首をはねる・・という重たい話しでしてそのあと、楽しい「らくだ」
締めくくりは玉三郎さんの華やかな「花見踊」でした)


今月は熊谷次郎の重たい話を玉三郎さんの

「藤娘」の圧倒的に美しい舞台で締めくくり・・

(幕が開いた途端に満開の藤・・艶やかなことこの上なしでした)



夜の部が終わって、外に出ると・・

ライトアップされた歌舞伎座が妖しいまでに美しいのです・・

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華やかで少し切ない余韻に浸って帰路につきます・・



博多座公演も楽しみにしております。

皆様、ぜひご一緒しましょう。

歴史に残る貴重な襲名披露公演の初日を通しで拝見出来て本当に感謝しております。

成駒屋さんの益々のご発展を祈ってやみません・・
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by artstable67 | 2016-10-03 23:51 | 歌舞伎 | Trackback | Comments(0)
八代目 中村芝翫 襲名を祝う会
ご縁あって「八代目 中村芝翫 襲名を祝う会」に出席して参りました。
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中村芝翫さんに縁の深い次の方々が発起人となられての祝賀会でした。
息子さんたち3名の襲名のお祝いを兼ねてありまして、親子同時4名の襲名は初の事だそうです。
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出席者は2500名とも言われ、受付のときから大変な混雑・・そしておそらくこれからの人生でも拝見する事はないと思われるくらいに著名な方々を沢山拝見致しました・・
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(式場内の様子はお見せ出来ません・・😢)
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祝賀会の折にお父様の七代目芝翫さんのお話しになると、芝翫さんが涙ぐまれていらして・・思わずもらい泣きしてしまいました・・

引き出物に頂きましたのは・・

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佐藤可士和さんデザインの成駒屋さんの御紋入りの風呂敷です。
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それから、八代目中村芝翫さんのこれまでの足跡を美しい写真と文章で纏めたこちらの本・・
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祝う会の感激冷めやらぬ儘に、一気に読み終えました。

一番興味深かったのは・・

7代目芝翫さんと言えば、
何とも品のあるしかしオーラ只ならぬ女形でいらしたことは記憶にありましたが、そのお父様に顔も声質もそっくりでいらした8代目芝翫さんが立役としてやっていこう・・
と決心されたのは、

1986年4月の国立小劇場での「義経千本桜/渡海屋・大物浦」で平知盛を演じたことがきっかけだそうです。

「義経千本桜」は「義経記」を元にしたいわゆる判官贔屓の物語・・

私は、平知盛というキャラクターがとても好きです。

「平家物語」では・・
知盛は一の谷の合戦の折りは、生田の森の大将軍でしたが
、戦いは熾烈を極め、
知盛も息子の知章と重臣とともに三騎で落ち延びましたが、源氏の軍勢に見つかり、交戦となります。
息子の知章は父に向かって「父は平家にとって必要な人物だから」といって身代わりになって討ち死にし、後を追うように重臣も討ち死にしてしまいます。
このおかげで、何とか落ち延びる事ができた知盛は船に乗るのですが、馬を載せるスペースがなく・・
阿波民部が、こののちあの馬はおそらく敵の馬になってしまうのだが殺してしまおうというのですが、知盛は今自分があるのもあの馬のおかげだから・・逃がしてしまいます。
このように知盛はとても心優しいのです。
手当たり次第討ち取って行く能登殿教経にもむやみな殺生をしないようにと忠告をしたりもします。
また正直な武将で・・
息子が討ち死にしたときもそんな状況でも自分の命を惜しく思う・・
と真情を吐露します・・

心優しく非常に人間的であり如何なる状況下でも自分を見失う事のなかった知盛が壇ノ浦で船の上から安徳天皇の入水を見届けた後
自身が入水する時にいう

見るべきほどの事は見つ・・

の有名な一節を読んだのは私が大学生であったころ。
そして入水した知盛の年齢が34歳の若さであったこと・・
また、私自身が2子の親となって思う事は

達観した言葉の水面下の知盛の心境や如何ばかりに壮絶であったか・・

「滅びの美ここに極まれリ・・」ともよく言われる事ですが、それは争いに対する決して肯定的な「美化」ではないと改めて思います。

「平家物語の素晴らしさは、それが叙事詩ではないこと・・」

学部の恩師である平家物語研究者の日下力先生の退官記念講義での言葉を
思い起こしたりもしました。

さて前置きが長くなりましたが・・

「義経千本桜」での知盛はなんと入水したはずが実は生きていて・・
という奇想天外な展開です・・

ここからは、「八代目芝翫」(光文社刊)からの抜粋です。
()内は私の補足です。


10代のころは女形が多かったのですが、ずっと立役になりたいと思っていました。端役でしか出ていなかった20歳のころにこのお役に大抜擢されて以来、宝石箱にいれておきたいいちばん大事なお役です。
(以下 あらすじ)
平家滅亡後、兄頼朝に謀反の疑いをかけられた源義経は九州に逃げようとするが船が嵐で大破、摂津の大物浦の船宿・渡海屋に逗留中。
一行を待ち受けていたのは、船宿の主人銀平に姿を変えた平家の大将 平知盛。
女房は乳母の典侍の局、娘は安徳帝。
(ここでは安徳天皇は実は姫であり、それを偽った為に天照大神の罰が平家に下ったという設定!?です)
義経一行を見送った知盛はいまこそ復讐する時と白装束と白糸威しの鎧の幽霊姿に着替え後を追い、沖に向かう。
しかし、計略を察知していた義経の返り討ちに遭い、深傷を負って立ち返る。
手負いの前に帝を抱え局を従えた義経が現れる。
(ここでは義経は安徳帝の入水を止め、助けた・・という設定)
「帝を決して悪いようにはしない」との言葉を信じた知盛は
義経に帝をたくし、体に碇綱を巻き付け、岩の上から碇とともに身を投げて壮絶な最期をとげる。

以上

フィクションでありながらも、2度までも自害する知盛・・
しかもこちらでは壮絶な最後・・
この知盛を品よく優雅に演じる事が出来るのはやはり7代目芝翫さんの女形を演じる事ができるような繊細なDNAを受け継いでいらっしゃるからなのでしょう・
並々の役者さんでは知盛を20歳では演じる事はできないと思います。

式場内の前方で鏡開きをした酒樽の前にて・・
成駒屋さんの家紋入りの升が高く積まれておりまして・・
大騒ぎをしながらその前で写真をとっていました私達、

ふと視線を感じると、
舞台裏から顔を出してこちらを見て、にっこりと微笑んでくださっていらしゃる芝翫さん・・
そのお顔を拝見するに・・

沢山の方々に注目され、多大な影響力を持つ人というのはある意味「生き神様」
でいらっしゃるのだと・・
人間離れして美しく神々しくお優しいお顔を近くで拝見しながら思ったのでした・・

親子でのご活躍を心より祈念申し上げますと同時にお披露目公演のご成功を祈ってやみません・・

この度は貴重な機会をありがとう存じました。

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by artstable67 | 2016-05-31 14:40 | 歌舞伎 | Trackback | Comments(0)
  

食空間プロデューサー。福岡市内で紅茶とテーブルセッティングの教室を主宰
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