Arts de la table
<   2015年 05月 ( 14 )   > この月の画像一覧
邸宅レストラン
今月初めの事ですが、福岡市内にある瀟洒な邸宅レストランに伺いました。
迎えてくれるのは、レオナール フジタの絵画
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それから玄関ホールの高い天井にはアンティークのシャンデリアが輝き…
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豪奢なリビングに通されたのち、、
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ダイニングへ
いただいたお料理から抜粋して…
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お料理もお菓子も完璧なこちらのマダムはいつ拝見しても嫋やかで美しく…
私の憧れる、福岡のエレガントなマダムの中のお一人なのです…
レストランは公開なさっていらっしゃいませんが、ご紹介は出来ますので気になる方がいらしたらご連絡くださいね。

by artstable67 | 2015-05-31 14:09 | そとごはん | Trackback | Comments(0)
おもてなしごはん
珍しく風邪をひいたので簡単おもてなしごはんです。
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リネンに合わせて紫陽花とスモークツリーを生けました。
使用したリネンはフランスの「ボービレイ」の「オルタンシア」紫陽花という意味です。
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鮮やかな紫陽花のプリントは季節限定の楽しみです。
お料理は簡単なものですが、、
ヴィシソワーズ紫蘇風味
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こちらのトレイも「ボービレイ」のもの。
鶏胸肉のグリルレモンソース
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鰹のタタキのカルパッチョ風
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フルーツトマトのカッペリーニ
こちらは材料と出来上がったもの。
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 デザートのマンゴープリンは写真を撮り忘れました。
全て簡単に作れるものばかりですが、福岡はここ数日とても暑いので夏仕様のお料理にしました。
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ビビッドなピンクの紫陽花。。
そろそろ、紫陽花の季節ですね。

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by artstable67 | 2015-05-29 15:49 | おうちごはん | Trackback | Comments(0)
聖プラクセディス(国立西洋美術館)
先週の土曜日、渋谷のBumkamura ミュージアムを後にして足早に向かった先は国立西洋美術館
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こちらに伺った目的は・・
驚いた事に・・
先日投稿したロンドンのクリスティーズでアジア風のコレクターによって11億円で落札されたフェルメールの聖プラクセディス、国立西洋美術館に寄託されていたので・・
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それを観るためです。

ほとんどマスコミなどで取り上げられる事もなくひっそりと3月から常設展で公開されています。

こちらの作品、先月の投稿でも書いていますが、フェルメール作品か否か長い間論争が繰り広げられていたのですが、アムステルダム国立美術館とアムステルダム自由大学の白色の顔料の科学判定で、フェルメール作品である・・との可能性が限りなく高い・・いやまさにフェルメールの作品だとも言われたのですが・・

異論を唱える美術史研究家が多数いるとかで・・

そもそも聖プラクセディスはオリジナルはイタリアのフェリーチェ・フィケレッリによるものです。それを歴史画家をめざしていた初期のフェルメールが模写したものではと言われています。
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右がフェリーチェ・フィケレッリのオリジナル
左がフェルメール模写されたといわれる本作品「フェルメールに帰属」の文字が見えます。

フェルメール作に異論を唱える修復家ヨルゲン・ヴァドムによると、
模写ならば手前の重要なモチーフから画面奥へ順番に描いて行くのに対し、こちらはそういった手順で描かれていないと・・確かに画面手前の壷はよく見ると左の取手などの部分が赤い衣の上に描かれており赤い衣が先に描かれた事がわかります。
こうしたことから、本作こそがフェケレッリのオリジナルであるという見解を示しています。

フェルメールの初期作品については、残存する資料が少なく多くの事が謎に包まれています。
いつか、聖プラクセディスが「帰属」などどいう曖昧な表現から解き放たれる日がくるのでしょうか。

さて、「彼女」との対面にドキドキしながら・・
前日に国立新美術館でフェルメールの真作である「天文学者」を見たばかりの状態で訪れた国立西洋美術館常設展。

「天文学者」の人だかりに比べて「聖プラクセディス」の前には立ち止まる人も僅か・・・


生々しい・・


この絵を見た第一印象でした。
ドレスの色も聖プラクセディスの頬の色もとても赤く、血のしたたる布を絞る手元からも生々しい印象がぬぐえません。

ですが・・

美術史研究家でもなんでもないただのフェルメールファンとしてですが
この作品は やはりフェルメールだと思うのです・・

それは前日の「天文学者」にも見た左上からの光が右下に向かって深く差し込んでいるかのように見える光の表現が「天文学者」と全く同じだ・・
と感じたからです。

真作か否かよりこの絵画の悲しみは・・
日本人かと思われる「アジア風のコレクター」が11億円で落札しながらもこれを手元に置かず手放したことではないかしら・・

そんなことを考えながら新緑の美しい上野公園を後にしました・・
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皆さんも機会があればぜひご覧になって意見を御聞かせくださいね。


by artstable67 | 2015-05-27 00:38 | アート | Trackback(1) | Comments(0)
おうちごはん
今晩のおうちごはんは自家製の豚肉の味噌漬けと新タマネギのスープそして新タマネギのドレッシングで温野菜と冷野菜を頂きました。

豚肉の味噌漬けは料理研究家青柳裕子先生のレシピです。
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材料は
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八丁味噌、白味噌、甘酒、にんにく、写真に写っていませんがみりんを加え、厚めの豚ロース肉を漬け込みます。
つけ込んで4日目が食べごろです。
余った味噌は豚汁に使ってもいいそうですよ。

新タマネギドレッシングの材料です。
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生えごま油(元のレシピはオリーブオイルでした)、実家の庭の無農薬レモン、蜂蜜、にんにく、そして塩を加えミキサーで混ぜるだけです。
こちらは冷蔵庫で一週間は保存できます。
新タマネギは本当に甘くて美味しいので御試しください。
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スープも新タマネギのスープにしました。

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ところで・・
甘酒って夏の季語なんですって。
甘酒を使った、豚肉味噌漬け・・ぜひお試しあれ・・










by artstable67 | 2015-05-25 19:34 | おうちごはん | Trackback | Comments(0)
ルーブル美術館展 日常を描くー風俗画に見るヨーロッパ絵画の真髄
先週の金曜日の事ですが、国立新美術館で開催中の「ルーブル美術館展」へ行ってきました。
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今回の目玉はなんといってもフェルメールの「天文学者」が来日する事でしょう。
金曜日、平日ではありましたが、かなり混雑している館内の様子です。
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上階ではマグリット展が開催されていました。
こちらが入場口。
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世界一有名な美術館といっても過言ではない「ルーブル美術館」の膨大な絵画コレクションからどのようなテーマで展覧会がアレンジされているか・・気になるところですよね。
今回のテーマは「風俗画に見るヨーロッパ絵画の真髄」

「風俗画」とは絵画ヒエラルキーの中どのような位置づけかご存知ですか?
そもそも絵画ヒエラルキーとは?

絵画ヒエラルキーの中に於ける「風俗画」について少しだけ補足しますと・・

ヨーロッパ絵画の伝統の中で既に、宗教的神話的モチーフを素材にした「歴史画」に重きを置く風潮はありましたが、はっきりと歴史画優位の絵画観を打ち出したのはフランスのアカデミー名誉顧問を務めた美術理論家、アンドレ・ファビアン。
ファビアンは1668年に刊行された「1667年の王立絵画彫刻アカデミー講演録」の序文に於いて絵画の主題を論じる中で
「歴史」と「物語」を扱った絵画・次いで「肖像画」「風景画」「動物画」「果物・花々・貝殻」という順番で序列をつけました。
そして当然のごとく、そこには些末な日常の情景は含まれていなかったのです。
もちろん、ファビアンが言及しなかったからといって日常生活の絵画が存在しなかった訳ではありません。

そんな絵画ヒエラルキー的には下位に属する「風俗画」に焦点をあて、古代ギリシャの壷の絵画からはじまる展覧会テーマは「風俗画」というアングルからしか見えて来ない絵画史の側面が伺われて興味深く勧賞しました。
なお、「風俗画」とは日本特有の言い回しだそうで、フランスをはじめとするヨーロッパの絵画史の中では「ジャンル画(peinture de genre)」として身近な日常生活に題材を得た絵画を総称するのだそうです。

展覧会の作品の中から抜粋して・・

こちらは古代ギリシャの壷「ぶらんこの画家(黒像式頚部アンフォラ)」
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およそ紀元前525年から紀元前520年に作成されたもの。
一見すると優雅な若い女性が子供が動かすブランコに乗り、その脇に立った男性たちがそれを見守る・・という日常の再現に見えます。
アンフォラを反対側から見ると・・・
ヘルメスとヘラクレスがアルケスティスを冥界から救出している場面が描いてあり、こちらも神話の一場面だということになります。
英雄のドラマを描くことと日常のシーンが出会い図らずも当時の日常生活をかいま見る事ができた例でしょう。

それから今回の展覧会の主役作品
フェルメールの「天文学者」
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(公式図録の表紙になります。)
ルーブル美術館には2点フェルメール作品がありそのうちの一点がこちら「天文学者」

フェルメールの作品は「風俗画」といえど寓意がたくさん隠されており。それを読み解くには教養が必要とされる事から、ただの「風俗画」よりは格上の作品とされています。
「天文学者」では背後の壁にかけられたピーター・レリの「川から救われるモーセ」が作品に象徴的な意味を与えると見なされ、約束の地に導く
ヘブライ人の精神的指導者であるモーゼを、天文学者によって探索される精神的方角への暗示と解釈するそうです。

実際に拝見して。。
さすがに人が多く並んで順番待ちで絵画の前に立てる感じ・・
立ち止まる事はできません。

思ったより小さい絵画です。
印象的だったのは左斜め上から差し込む光が天文学者の衣服のずっと下(右下)まで描き込まれており、図録や写真で見るよりずっと明るく光の印象が強い絵画なのです・・

薄暗がりの中に深く差し込んで行く柔らかい光です・・

フェルメールが描くと「風俗画」も静謐で高尚な空気感を醸し出します。

「天文学者」に後ろ髪を引かれながら実はもうひとつ見所が今回の展覧会にはあるのですが・・

長くなりそうですのでそれはまた後日・・

こちらの展覧会6月1日まで・・ご覧になりたい方はお急ぎくださいね。

by artstable67 | 2015-05-25 01:41 | アート | Trackback(1) | Comments(0)
バルテュス夫人節子さん講演会
バルテュス夫人節子さんの講演会へ行ってきました。
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画家バルテュス(バルタザール・クロフスキー・ド・ローラ)はヨーロッパ絵画の伝統に触れながら、いずれの流派に属する事なく独自の具象の絵画の世界を築き上げ、ピカソをして「20世紀最後の巨匠」といわしめました・・
昨年の春に東京都美術館と京都でバルテュスの回顧展がありましたので、行かれた方も多かったのではないでしょうか・・

こちらはそのときの図録。
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そう、バルテュスは少女を好んでモチーフに描きその絵がウラジミール・ナボコフの小説「ロリータ」の表紙になったことなどからも、誤解されやすい存在の画家だったかもしれません。(最も、凡人の私たちがバルテュスの事を理解し得るとは思っておりませんが・・・)

昨年の回顧展の折、それに関連してNHKが作成した、日曜美術館「バルテュスと5つのアトリエ」と豊川悦司さん主演の「バルテュスと彼女たちの関係」が放送されました。
とくに後者の番組は構成もナレーションも音楽も素晴らしかった・・
見終わった瞬間初めて、バルテュスという画家の事を理解できた気がしましたし、何より番組としての完成度が高かった・・・

そうして今回間近に拝見したバルテュス夫人節子さん・・
別格のたたずまいの美しさもさることながら、
純粋で情熱的で全てが真剣勝負な方。

節子さんが一貫して伝えられたのは「日本」そして「和」の美しさと素晴らしさにもう一度
目を向けましょう・・ということでした。

着物をお召しになる事もバルテュスから「どうして着物を着ないのか」と言われて以来ずっとお召しになっているそうです。

最後に話された、節子さんのスイスのご自宅をドナルド・キーンさんが訪ねられたお話も、美しく洒落ていた・・

ドナルド・キーンさんと言えば、2011年の東日本大震災の後、懸命に復興に取り組む被災地の人々を見て「今こそ日本人になりたいのだ・・」と日本に帰化されたことを思い出し、
ドナルド・キーンさんのいう「果てしなく美しい日本」も節子さんのおっしゃる私たちが目を向けるべき「日本」も決してナショナリズムではなく、ナショナリズムに利用されない事を祈念しつつ、
「新しいもの流行のものを取り入れることは簡単だが伝統を守って行くのは難しいのだ」とおっしゃられた「守るべきあるがままの日本の伝統」を今一度見直してみようと思ったのでした・・

「バルテュスの一幅の絵の中の登場人物だった私がやっと一人で歩き出したのです・・」

との言葉が印象的でした。


by artstable67 | 2015-05-20 23:53 | アート | Trackback | Comments(0)
ちりめん山椒
ちりめん山椒をつくりました。
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今の季節、スーパーでも簡単に生の山椒が手に入ります。
作り方はいたって簡単なのですが、
山椒の実を一つ一つ枝から切り離すのが一手間・・
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サラダ油でさっといためて、酒、砂糖、醤油と水を入れあくを取り
あとは落としぶたをして煮るだけです。
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出来上がりました。
白ご飯のお伴に・・
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少し角がとれた山椒のピリリとした刺激と初夏の風味を楽しみます・・


by artstable67 | 2015-05-19 00:05 | おうちごはん | Trackback | Comments(0)
ボッティチェリとルネサンス〜フィレンツェの富と美(Bunkamura ザ・ミュージアム)
渋谷道玄坂のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されている「ボッティチェリとルネサンス〜フィレンツェの富と美」を見てきました。
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土曜日でしたが、前日に行った国立新美術館の「ルーブル美術館展」に比べれば人も多くなくゆったりと鑑賞できました。

ルネサンス・フィレンツェ・ボッティチェリという教科書的にスタンダードな美術テーマ・・これをいかに料理するかはキュレーターの腕の見せ所?
といったところでしょう。
期待してしまいます・・

サブタイトル「富と美」からも伺えますがこちらは「フィオリーノ金貨」の鋳造からはじまりボッティチェリの死までという時間軸でルネサンスの舞台をフィレンツェに限って富と芸術との関係を考える
・・というテーマでアレンジされている展覧会。
とても興味深かったです。

まずは「フィオリーノ金貨」について
こちらがそのフィオリーノ金貨。原寸は19.5mm
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1252年11月、フィレンツェにて最初のフィオリーノ金貨が鋳造されました。

フィオリーノ金貨について補足しますと・・
「フィオリーノ」という単語はヨーロッパの中で花の都「フィレンツェ」のシンボルとして広まった。
フィオリーノ金貨はヨーロッパの中でフィレンツェのイメージとなっており、その偽造は貨幣の信用を危険にさらし、ひいては共和国経済全体の評判を落とす恐れがあったのである。
フィオリーノ金貨の普及の度合は、英語のフロリン(florin)ドイツ語の(Florin)などさまざまな国でフィオリーノから発生した単語が貨幣単位に使われていた事からも明らかです。
オランダではユーロ導入まで通貨の名称としてフロレイン(florein)が使われ、ハンガリーではいまでもフィオリーノから派生したフォリント(forint)が貨幣単位として使用されている。
(以上 展覧会公式図録より抜粋)

このように、文字通り西洋を席巻したフィオリーノ金貨ですが、
写真を見て頂くと表に百合の花、裏に洗礼者ヨハネの姿が刻印されています。
百合の花は都市フィレンツェのエンブレムで、洗礼者ヨハネはフィレンツェの守護聖人なのだそうです。
こちら現在ユーロ圏で使われている5セント貨くらいの小いささながら24金で3.53gの価値の高い金貨だったそうです。

さてなぜ、フィオリーノ金貨が絶大な影響力を持ち得たのでしょうか?

メディチ家の財力?影響力?

答えは一部は正しくしかし不十分だと思われます。

フィオリーノ金貨が鋳造されたのは1252年。
コジモ・デ・メディチが亡命先から帰郷しフィレンツェの事実上の支配者となったのが1434年。

メディチ家が支配するずっと前からフィレンツェは繁栄しルネサンスは始まっていたのです。
フィオリーノ金貨が鋳造されたころフィレンツェで絶大な力を持っていたのはバルディ家それからペルッツィ家。
この2大有力家系が手を広げていた分野は、金融業(銀行)、手工業、通商と広くもはや財閥と呼べるレベルでした。
クライアントもヨーロッパ全土に及び、イギリス、フランス、ナポリの各王家、そして法王庁が最大顧客でした。
(最も、法王庁は預け入れ、各王朝は借り入れだったと思われますが・・)
バルディ家の融資がなければイギリス王もフランス王も戦争が出来なかったそうです。
すごいですね〜

このころ活躍していた画家はジョット。
フィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂内のバルディ礼拝堂のフレスコ画(アッシジの正フランチェスコの生涯)を製作したことで有名ですね。

ところが、
1343年にペルッツィ銀行が倒産。
1344年にバルディ銀行が倒産。
それに代わって、1397年にジョバンニ・ディ・ビッチがメディチ銀行の元を開設。
1420年にはメディチ銀行のジュネーブ支店が開設されメディチ家の躍進が始まります。
このころのフィレンツェの生産性ってどのくらいだと思われますか?

フィレンツェの1市民の生産性が他の地域の封建領主や修道院の所有地で働く人の40倍になっていたとする学者もいるくらいです。
領有する土地の広さなら中程度の国家とするしかないフィレンツェの経済力の方が、フランスやイギリスやトルコを完全に凌駕していたとか・・!!
フィレンツェ恐るべし・・
フィオリーノ金貨がヨーロッパを席巻したのも納得です・・

とは言え、この時フィレンツェにはコジモ・デ・メディチによる専制政治がしかれたいたわけです。
その元でフィレンツェは繁栄した。
歴史家のグイッチャルディ−ニはこう言っています。
「メディチは専制君主だった。しかし好ましい専制君主だった。」と。
このメディチ家による僭主政治が機能していた60年間の間にフィレンツェのルネサンスは最盛期を迎えるのですから。

コジモに関して、特筆すべきは彼が高額所得者であったにもかかわらず「累進課税制度」という公正な課税制度を考えだした事ではないでしょうか・・
しかもその税率も4パーセントから33・5パーセント。
決して高くはないですよね。
専制君主ならいくらでも徴収できるところを・・
現実を直視し時代を読める経済人としての秀でた才能にはただただ感心するばかり・・
コジモあってこそのフィレンツェのルネサンスだったと思います。

さて話を展覧会に戻します・・

この展覧会で興味深かったもの。
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ロレンツォ・デ・メディチの息子ヌムール公ジュリアーノ・デ・メディチが使っていた
算術と幾何学の問題集。
いつの時代も子供はお勉強・・大変ですね・・
問題集にはフィレンツェの商人たちの姿が生き生きとして描かれて当時の商人の風俗が図らずもよくわかります。

お金・・につきまとう汚れた負のイメージは当時から強くあったようで金融に携わる銀行家・その中でも高利貸しはとくに悪いイメージだったようです。
高利貸しを描いた一枚。
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なんとも欲深く狡猾に描かれている事でしょう・・

高利貸しではないにしてもメディチ家も銀行家・・巨万の富を持つ事による負のイメージの回復・また階級が定まっていない社会でのメディチ家のイメージ戦略のために
そして何よりコジモ・デ・メディチやロレンツォ自身の魂の救済のため彼らは芸術の為に惜しみなく出費していくのです・・

「罪から逃れたい・・・というのはルネサンスの原動力だった」

と本展覧会では言っています。
とても面白い視点だな〜と思いました。

コジモの孫のロレンツォ・デ・メディチとボッティチェリは大変仲がよくロレンツォはたくさん仕事を注文しています。

さて、展覧会の作品のメインはなんといってもボッティチェリの聖母子像の絵画・・
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(「ケルビムを伴う聖母子」サンドロ・ボッティチェリ(絵画の一部)フィレンツェ ウフィツィー美術館所蔵)

展覧会始まって、集中力のおちていない早い段階で迎えてくれる典雅でしかしあどけない聖母・・

そして終盤にボッティチェリの作品群が集められて部屋があり・・
遭遇したのですよ・・
フレスコ画の「受胎告知」
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(「受胎告知」サンドロ・ボッティチェリ(絵画の一部)フィレンツェ ウフィツィー美術館所蔵)

写真は展覧会にあるフレスコ画のほんの一部。
243×555cmの大きさの壁画ですから・・

とても大きな作品です。。
こんな大きなフレスコ画を日本で見られるとは思っていませんでした。

そしてなんと優美なボッティチェリらしいフレスコ画でしょう・・

彼の師匠で女好きのフィリピーノ・リッピの描く聖母がどこか世俗的な表情であるのにたいして女性に縁遠かったボッテチェリの描く聖母はまさに天上の美そのもの・・

風が吹いてくるのです・・
絵画の中から吹き抜けてくる風を感じながら長椅子に座り時間を忘れてフィレンツェ時間に浸りました・・

この優美な空気感はどうぞ、その前に立って味わってくださいとしか言いようのないものなのです・・
そして名画のすごさとは
この優美な風が美術館を出て平凡な日常に戻っても吹いてくる事なのです・・

Bunkamura ザ・ミュージアムは渋谷道玄坂の東急デパートの地下にあり開放的でカフェがあり・・

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隣接する書店には美術関係の雑誌や書籍がたくさんあります。
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ミュージアムショップで購入したお土産は・・
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フィオリーノ金貨のチョコレートとカタログ、フィレンツェ独特の模様を配したデコレーションペーパー。

フィオリーノ金貨のチョコレートはこちらを投稿しながら、食べてしまいました。

だから美術館巡りは止められない♪

(参考文献)
「公式図録 Money and Beauty」
「ルネサンスとは何であったのか」塩野七生


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by artstable67 | 2015-05-17 22:16 | アート | Trackback(1) | Comments(5)
5月のレッスン
5月のレッスンの一日目が終了しました。
今回は生徒さんがとても綺麗に写真を撮ってくださったのでそちらを用いて投稿します。
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今回はテーブルセッティングのレッスン。テーブルスタイルの種類をご説明し、今回はディナーテーブルのテーブルウエアの選び方、イギリス式とフランス式の違いをご説明し、何故、イギリス式とフランス式の二つがスタイルとしてあるのかを歴史的側面からの考察も交えながらお話し致しました。
リネンとカトラリーとグラスは実際にセッティングして頂きました。

今月のテーブルコーディネートはシノワズリーのテーブル・・
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ヘレンドのシノワズリーの食器のシリーズの中から、黒の西安のミニコーヒーセット。
こちらはポットはコーヒーポットですがカップの口が広がっているのでティーにも使えます。
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シノワズリーとはロココの時代にヨーロッパで流行した中国趣味の総称で、紅茶やティーカップの歴史とも深く関わってきます。

ヘレンドの黒の西安はマンダリンが取手に付いたものが人気ですがこちらは取手にピンクの薔薇があしらわれ大変珍しく、シンワアートオークションのカタログで一目惚れして落札したものです。

お皿はバカラのアラベスク。テーブルリネンはガルニエ・ティエボー。

お花は先日のお花の教室のすずらんのアレンジそして、ピンクの胡蝶蘭、ピンクの芍薬
と柳の枝を飾り、中国庭園でお茶をしているイメージでセッティングしました。

エルメスの香水・・李氏の庭・・中国的なものをイメージの世界で表現した架空の中国庭園・・揺れる柳の枝と鮮やかで馨しく咲き乱れる花・・
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テーブルイメージで
準備した料理は、ホタテとグレープフルーツの亜麻仁油ドレッシング
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もち米シュウマイ
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トウモロコシと白キクラゲのスープ
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水なすと挽肉味噌の和えそば
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デザートは烏龍茶プリンとエッグタルトをご用意しました。
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エッグタルトはタルト生地とパイ生地とどちらにするか迷いましたが今回はパイ生地(パート プリゼ)で作りました。

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お茶は食事中はプーアル茶をデザートタイムは烏龍茶を御出しし、シンガポールを旅行された生徒さんがお土産にくださったTWGシンガポール店にしか売っていない「JADE DRAGON」というフレーバー緑茶、最後にラプサンスーチョンを召し上がって頂きました。
参加してくださった生徒さん同士が楽しそうに会話され、喜んでかえって頂けるのを拝見するのが何より嬉しいと心から思った一日でした・・

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by artstable67 | 2015-05-15 00:14 | 自宅レッスン | Trackback | Comments(0)
スズラン

実はお稽古大好き・・今日はお花のレッスンを受けに行きました。
テーブル花のレッスンです。
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こちらは先生のお宅の薔薇が咲き乱れるお庭です。
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今日のレッスンは北海道産の小粒で可憐なすずらんを使ったアレンジです。

こちらはレッスンでアレンジしたものではなくアトリエのダイニングのテーブル花です。
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レッスンの後はスズランをふんだんに飾ったテーブルでイタリアンのフルコースをいただきました。
こちら「Bon Chic」にも度々紹介された福岡市内のサロンですが今は残念ながら生徒募集なさってません。

スズランの香りって夏の海岸に置き忘れたキャンディーが溶けたような香り・・



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by artstable67 | 2015-05-11 19:35 | お稽古 | Trackback | Comments(0)
  

食空間プロデューサーの山野舞由未です。福岡市内で紅茶とテーブルセッティングの教室を主宰
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