読書家で有名なピースの又吉直樹さん。。
長編小説「火花」で作家デビューを果たし、作品が掲載された「文学界2月号」は瞬く間に売り切れた事は皆様の記憶に新しい事と思います。
今日はその話題の「火花」ではなく4年前に出版されたこちら「第2図書係補佐」を読みました。
又吉さんがヨシモト∞ホールという女子高生などが来るライブ会場におくフリーペーパーで書いていた読書案内の連載をまとめられたものとか。。
まずタイトルがいいですね。
又吉さんも巻頭に書いていらっしゃるのですが「図書係」ではなく「第2」でしかも「補佐」。
このおりてる感が実に小気味いいと感じてしまいます。
紹介されている本のタイトルを一部挙げると…
「炎上する君」「赤目四十八瀧心中未遂」「世界音痴」「高円寺純情商店街」「中陰の花」「コインロッカー・ベイビーズ」「人間失格」「私たちに許された特別な時間の終わり」などなど…
これらの本にまとわりつくアウエー感とアウトローとアングラとアナーキーと異次元と・・しかし不思議と読後は爽快なのです。
又吉さんの書かれる文章には常にアウエー感とアウトロー感が漂います。しかしどんなに逸脱しても戻ってくる..
行きっぱなしではない・・
逸脱しては戻ってくる・(もっとも本来読書体験とはそのようなものなのかもしれませんが)
その繰り返しの中で又吉さんの文章に漂うメジャー感のある?アウエー感が生まれたような気がしてなりません。
巻末の中村文則さんとの対談で中村さんがおっしゃってる又吉さんのお笑いの中にもある「多声性」とか、膨大な読書体験のある人のみが持ちうる深さとしての「海」にも通じる感じでしょうか..
そして「いつか遠い未来の住人が、過去の世界の残滓として土の中から一冊の本を発見するならこの本が良いと思う」と書かれた、
村上龍著の「コインロッカー・ベービーズ」
すぐに読まねば・・と思ったのでした。
+++-------------------------------------------------------------+++
レッスンのお問い合わせ、テーブルスタイリングや
セミナー等お仕事の依頼は
+++-------------------------------------------------------------+++