お店は新生南路の大きな通りに面していますが、まるで古美術商のような佇まい・・
看板もこの木の表示のみです・・
名前の通り藤棚の下をくぐって店内に入ります・・
1920年代の民家(日本の軍人の住まいだったとか)をそのまま店舗にしているそうです。
中に入ると、外観よりずっと奥行きがあり、板の間や畳、個室、広間といろいろな部屋に分かれています。
私たちは椅子のある入り口入って直ぐの広い部屋に通されました。
1950年に税吏の周徳偉さんが家族と入居、友人の大学教授らが集うようになり、徳偉さん息子の周瑜さんが演劇人だったことから劇団旗揚げの場となり、作家など知識人が研究会を行い、1970年代の後半には民主化運動の牙城でもあったそうです。
周瑜さんが茶藝館を開いたのは1981年のことで1997年には台北市によって古跡に指定されています。
入り口の扉を開けた瞬間から期待を裏切らないスノビッシュな空気・・
此の感じ・・
すごくすご〜〜く好きです。
お茶とお茶菓子だけでなく軽食も頂けます。私以外の家族は軽食を注文。 私はもちろんお茶とお茶菓子を注文。
お茶のメニューにはそのお茶の詳しい説明が・・
じっくり選んでいる時間がなかったのでこの店の名前にもなっている『紫藤』という凍朝烏龍茶を注文しました。
目の前で淹れてくれます・・
2煎目以降は自分で淹れます。
7〜8煎位まで楽しめるそうです。
こちらの茶藝館では3〜4時間くらいゆっくりお茶を楽しむ方や読書をする方など・・
客層もスノビッシュ・・
7〜8煎までお茶を楽しむ・・ということはそういうことなのかもしれません・・
お菓子が運ばれてきましたので、自分で2煎目を淹れました。
花のような甘い香りが鼻孔に抜けて行きます・・一煎毎に香りも味も変化していき中国茶の繊細な味わいにすっかり魅了されたのでした・・・ 紫藤盧ではお茶や茶道具やちょっとした古道具も購入出来ます。
お勧めの春摘みの烏龍茶を購入しました。
台北という街は香港や上海に比べると新興のビルも101以外には見当たらなく、その代わりに古い建造物が残り・・
初めて来たのにとても懐かしい感じがします・・
もし「郷愁(ノスタルジー)」という概念を具現化したら・・
それは此処なのかも・・
そんなことを思った台湾旅行でした・・
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