昨年の夏の度の事ですが・・
ヴェネツィアのファニーチェ劇場でオペラ『ラ トラヴィアータ(椿姫)』を見ました。
短い夏の旅で三度目のオペラに、子供達は食傷気味・・
昼間はうだるように暑いヴェネツィア・・
オペラ開演前の夕刻は少し涼しくはなりますが、蒸し暑いのがヴェネツィアの夏です。
まだ明るいサンマルコ広場、ブランド街を抜けると・・
ファニーチェ劇場が見えてきます。。
演目は「ラ トラヴィアータ」
日本では「椿姫」と言った方がピンと来ますよね・・
「ラ トラヴィアータ」はここファニーチェ劇場が初演。
ヴェルディがアレクサンドル デュマの原作の同名小説の戯曲版をパリで見て大変感激し比較的短期間で ファニーチェ劇場のオペラの為に書き下ろしたといいます。
初演は不評でしたが、次の年から大人気の演目となり今ではヴェルディオペラの代表作といっても過言ではないでしょう。
ファニーチェ劇場の様子は・・
ヴェネツィアが発祥の地である桃のジュースにシャンパンを注いだ「べリーニ」を頂きながら
開演を待ちます。
(口当たりが良くて飲み過ぎてしまいます・・)
ベリーニと華やかな雰囲気に酔いしれ・・
開演前から酔眼朦朧〜〜
舞台は・・(もちろん撮影禁止)
ミラノスカラ座が壮麗ながらもきわめて古典的な演出であったのに対して、
舞台を現代に移して演出されており、
幕が開くなり鮮やかなグリーンの舞台とマルグリットの着ていた鮮やかなグリーンのドレスとそして彼女の美貌にも!目が釘付けでした。
放蕩の限りを尽くしていたマルグリット(原作では高級娼婦)がアルフレッドとの真実の愛に目覚め、清貧な暮らしに転身するも彼の将来の為に身を引き最後には病死する・・・
なんという道徳的すぎる結末・・
(なんという男性に都合の良い結末・・?)
とかつては思ってましたが(病死する結末はさておき・・)
愛する人の為に身を引く・・
そんなマルグリットの深い愛情を何となく理解できるような気がしたのは
やはり・・ヴェネツィアマジック??
ヴェロネーゼブルーの天井画
また、サンマルコ広場を通ってホテルに戻ります・・
少しだけ雨・・
暑いヴェネツィアの夏が終わろうとしていました・・