京都で「都をどり」を見てきました。都をどりは明治維新による東京遷都に危機感を抱いた京都の人々が京都博覧会を開催しその余興として祇園の芸舞妓のお茶と歌舞を披露する場として明治５年に始まりました。何故、「祇園甲部」というかと申しますと、京都には５つの花街がありまして、それぞれ、「上七軒・祇園甲部・祇園乙部・先斗町・宮川町」といいます。祇園から京都市東山区四条花見小路上る東側が独立して祇園乙部となり、もともとの祇園は祇園甲部と呼ばれるようになりました。
桜の季節にそれぞれの花街でおどりが見られるのですが、今回は「祇園甲部　都をどり」と「宮川町　京おどり」をはしごで拝見しました。
桜の季節の京都は聞きしに勝る大混雑・・奈良線と阪急電鉄を乗り継いで四条で下車します。
花見小路へと向かいます。
こちらは有名な「一力茶屋」です。「忠臣蔵」で大石内蔵助がカモフラージュで遊んでいたという・・
途中、こんな標識を見かけました。「舞妓さんに触ってはいけません・・」いかにも花見小路らしい標識です。
また、花見小路脇にこのような看板を見ました。
「悉皆店」とは着物の染み抜き専門店だそうです。この技術をもつ専門店は非常に少なくなってきているそうです。悉皆・・悉く皆という言葉にお店の「気概」を感じますね・・
花見小路をさらに抜けますと、「都をどり」の会場である「祇園新地歌舞練場」へ到着しました。ご一緒してくださった、友人のMちゃんと・・・入場口の前は列が出来ています・・曇りではありましたが、桜満開です・・中へ入ると、「総踊り」の時に舞妓さんが着る振り袖と帯が飾ってありました。特注品だそうでとても贅沢なお品です。着物に明るくない私でさえそれがわかる豪華さです。お庭も大変見事です。それから先ほど展示されている衣装の生地を使ってつくったポーチなどが限定のお土産が売っている売店へ・・
買い物に必死になり💦写真を撮っていませんが購入したのはこちらです。公演前に芸舞妓さんによるお手前のお茶席つきの券でしたので、お茶席へ移動します。かなり並んでやっと通されたお部屋でもお手前なさっている芸妓さんの姿がやっと見える感じです・・
お菓子が運ばれてきます。こちらは器もお持ち帰りしていいんですよ。大きな懐紙にささっと包みます。
お茶を頂いたらすぐに席を立ちます。
いよいよ会場へ・・
きゃ〜〜とてもいいお席で感激！！（知人がお茶屋さん経由でとってくださったのです。感謝💗）歌舞伎座などにも似ていますでしょう？一番の違いは一階の桟敷席は「長唄・三味線・語り・笛・鼓」を奏でる方々が座っていることでしょうか？
公演中は写真撮影禁止ですので写真はありません。祇園甲部の舞は「井上流」と言いまして上方舞に属するため「京舞」ともいわれるそうです。その動きは能の仕舞の動きを源流としているため何とも静かで品があります。
とはいえ・・圧巻の華やかな舞台・・京都の桜と都をどり・・こればかりはどうか体験してくださいとしか言いようがありません。今まで来なかった事が悔やまれるくらいに華やかで素晴らしかったです・・京都レポまだまだ続きます・・+++-------------------------------------------------------------+++
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