(生徒さんや友人もたくさん駆けつけてくださって感謝しております。)
私のセミナーに何回か参加してくださっている方もいらっしゃるので今回は少しコアな内容でお話しさせて頂きました。
前半はニュンヘンブルグのご紹介とめったに拝見出来ない商品について・・
今回は何を見るべきか・・と言いますと
やはり、これ!
「アニマルボール」
オランダ人のデザイナー エラ・ヨンゲリウスとニュンヘンブルグとのコラボレーションです。
真ん中の動物のフィギュリンのアーカイブはニュンヘンブルグに伝統的に存在しておりまして、その中から、エラが選んだ動物に(兎の耳の裏から背中にかけて)デザインが施されておりましてまるでコンテンポラリーアートのようです。
それもそのはず、エラの作品は美術館・博物館むけのものがほとんどで、ニューヨークのMOMA美術館やロンドンのDesign Museumなどで見る事が出来ます。
また、この1月まで福岡からアムステルダムまで飛んでいたKLMのビジネスクラスのキャビンも彼女のデザインです。
他には・・
カエルの王様・・此の子も人気がありました。
と
ちょっと寂しげな狐にはアザミがあしらわれています。
かばには青い花が・・
それから今回の展示されている物の中でも美術品クラスの
コメディア・デラルテのシリーズ
彼女の名前は「イザベラ」
コメディア・デラルテとは16世紀中頃に生まれた、仮面即興演劇のことです。
16種類の決まったキャラクターがあり・・
欲張りな商人とか・・
そのキャラクターに扮した人々が即興で演じます。
18世紀にニュンヘンブルグ窯にいた彫刻家フランツ・アントン・ブステリの作品です。
彼が16体作ったのもの3体がそれもと〜〜っても美しい女性のキャラクターが来ています。
此の手の繊細な作り・・
ニュンヘンブルグでは通常の窯が土を寝かさずすぐに使ったり半年から1年寝かすところを2年寝かしているので、(土の中のバクテリアが増える事により)非常に薄く伸ばす事ができそれによってこのように繊細な指の表現が可能なのです。
そしてその18世紀の製法で現代も作成している唯一の窯なのだそうです。
ララゲ
コメディア・デラルテの中から初めてピエロというキャラクターが生まれました。
その中でも当時演劇の舞台は男性が立つものであり女性が立つ事がまれであったのに
アレッキーノという男性のピエロが女性になりピエロの衣装を着たのがララゲ。
大変希少なものだそうです。
コメディア・デラルテはマイセンのケンドラーの手による物が有名ですが、南ドイツではブステリの作品群の方がケンドラーを遥かにしのぐ。。
といわれています。
人気商品であり18世紀から定番のパールシンフォニーのシリーズ。
あしらわれているアカンサスの葉は古代ローマ時代から芸術を表すシンボルです。
白
黄色
そしてバイエルン王家の紋章と同じ色の水色
なんとも澄んだ美しいブルーですね・・
カンバーランドシリーズ
世界一複雑な花の柄だそうです。
ヴィッテルスバッハ家の姫がイギリスのカンバーランド家に嫁ぐ時に作らせたシリーズであのミウチャ・プラダが柄の一部をかえてフルセットで注文なさったそうです。
日本限定のカスタマイズのティーカップたち・・
色出しが本当に美しいですね・・
セミナーの後半はテーブルコーディネートのデモをしました。
ニュンヘンブルグの展示は17日まで。
私は今日まで売り場におりますので、お立ち寄りくださいね・・
参加してくださった皆様、お忙しい中本当にありがとう存じました。