茶藝館として、ガイドブックには載っている春風得意楼。
実際は2Fの茶藝館は現在は営業していません。
一階でお茶を売っているだけです。
先日投稿しました「湖心亭」の向かいに実在し清の時代には連日連夜賑わったという同名の茶藝館がモデルです。
お茶を頂くのを楽しみにしていたので残念でしたが・・
店前で新茶の龍井茶を熱い鉄釜に手で押し付けて発酵を止めるデモストレーションをしていて、皆が立ち止まって見ていました。
豫園にあったお目当ての中国茶のお店も閉店していて、こちらでお茶を買う事にしました。
売れ筋は中国茶の緑茶のようで、龍井茶がグレード別に何種類も売っていました。
すべてその場で、計って袋詰めして頂き缶に入れて頂いた物です。
ただ龍井茶の専門店のようで、青茶も黒茶もバリエーションが少なくて残念でした。
(そもそも、現在中国で飲まれているお茶の80パーセントが緑茶だそうです。
中国では烏龍茶が飲まれているイメージは・・CMのせい?)
ところで・・
今回上海を訪れてみて、ガイドブックに載っていても営業していない茶藝館が多かったり、茶葉店や茶器の店も閉店しているところが多く見られました。
営業している上海最古の茶藝館「湖心亭」とても地元の人に愛される茶藝館ではなく観光客の訪れる場所となっていました。
それは正月に訪れた台湾の歴史的茶藝館「紫藤盧」が地元の人がゆっくりとお茶をする文化的な香りのする場所であったのと対照的でした。
開発著しく近未来都市のように変貌を遂げる上海ではありますが、ゆったりとお茶を啜る時間や場所が失われている事を感じます・・
人も街も何かを得る時は何かを手放さなければならないのでしょうか・・
+++-------------------------------------------------------------+++
レッスンのお問い合わせ、テーブルスタイリングや
セミナー等お仕事の依頼は
+++-------------------------------------------------------------+++