若駒会とは10月に親子4人同時襲名をなさった成駒屋さんのご子息3名(四代目中村橋之助・三代目中村福之助・四代目中村歌之助さん)を応援する会の事です。
会場となったのはホテルオークラ東京別館。
本館が改築に入ってしまい、クローズされておりました。
ホテルオークラ東京の本館は20年以上前に友人の結婚式で訪れたきりでしたが・・
「日本の工芸美が集約されたホテル」として内外の評価が高く、改築される事を惜しむ声も・・
オークラの設計に当たっては、ロビー・オーキッドルーム・オーキッドバーを担当したのは谷口吉郎氏(主な作品に帝国劇場・東京国立近代美術館・イサムノグチと協働した慶應義塾大学第2研究室など。)
小坂秀雄(郵政省建築部長/外観・平安の間・千歳の間)
清水一(大成建設設計部長/和風宿泊室)
他にも・・そうそうたる面々の名前が見られます。
フランクロイドライト設計の帝国ホテルもそうでしたが、古くても美しいものをどうして改築する必要があるのか・・・手入れして使う事が出来なかったのか・・と惜しまれます。
しかし別館にも友人のMさんが本館のオークラジャパニーズモダンの名残を見つけて教えてくれました。
それがこちら・・
オークラランターン
の呼び名で親しまれる照明です。
こちらは切子卵型という古墳時代の装飾玉のひとつで、水晶の結晶の上下を切り落として磨き上げたものにモチーフを得たとか。
本館 宴会場「平安の間」の壁面は柿本人麻呂らの和歌を纏めた36歌仙の料紙の箔・重ね継ぎ・破れ継ぎなどの継ぎ色紙がもとになったもので大変雅やかで美しかったものです・・
少し、ノスタルジックな佇まいのオークラ別館にて、、
八代目中村芝翫さん、三代目中村橋之助さん、三代目中村福之助さん、四代目中村歌之助さんを囲んでの茶話会です。
サンドイッチ・スコーン・ペストリーを頂きながら、親子4人のトークセッション形式でお話が進みます。
とても印象深かったのは・・
若手三人が小さい頃から、日々の遊びの中で・・
筋書きを作ったり・・そこに載せる広告を考え、役者の配役も自分たちで考えて
チラシを作り・・
何より四代目歌之助さんがプレゼントとして「首実検」用の「首」を欲しがり、
もちろん生首は用意出来ないので、床屋さんでカットモデル用のマネキンの首をもらって、そこに顔をかいて「首実検」を演じてみたというエピソードをお聞きして・・
(「首実検」とは10月の歌舞伎座での襲名披露講演の「熊谷陣屋」でも出てくる場面ですが、写真のなかった時代に、部下が討ち取った首が本物であるか大将が確かめることをいいます。)
梨園の御曹司として生まれて、さぞやプレッシャーをと思いきや、実に楽しみながら兄弟和気あいあいと歌舞伎に親しみ楽しんでこられ、なるべくして役者さんになられたのだと感心する事しきりでした。
トークセッションの後・・
4人で各席を回って来られ、一人一人記念撮影に応じてくださいました。
(こちらは掲載はできません)
あまりに嬉しく夢のような時間でした。
お土産
20歳になったという事で一緒に参加した娘も・・
「何だか夢でも見てるみたいだった・・💓」
といつまでも興奮冷めやらぬ様子でした・・
末永く、若駒会にて芝翫さんと若手お三方を応援したく思いつつ、夢見心地に空港へ
急いだのでした。
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