今年一年を振り返って・・
皆さんにとってはどんな一年でしたか?
私にとって今年は・・まさに「巡礼の年」でした。
故郷である香川県を父と訪れ、実家の造り酒屋と金比羅宮を訪れたこと・・
夏のヘルシンキから始まる子供達とのヨーロッパ旅行・・
私は・・旅行(旅)が大好きなのですが・・・
いつも個人旅行なので、
かなり行き当たりばったりな旅行です。
エアーとホテルと現地のツアー位は予約しますが、
それでも不測の事態がたくさん起こります。
ヨーロッパへはいつも個人旅行で、
飛行機が到着した都市から自由に地図に線を引いてくところからプランニングを始めます。
そこに直行便が飛んでいるのかを調べ、
乗り継ぎ便の所要時間は・・
格安だと乗り継ぎだけで丸一日かかったりするので、時間を優先したり。
ローマのフィロミウチーノ空港からヒースロー空港までの飛行機は搭乗してからなかなか飛ばなくて、
2時間遅れでやっとヒースロー空港に無事着いた瞬間に機内から湧き上がる拍手。
(イタリア人はやっぱり明るい)
鉄道のチケットも自分で手配しますが、今年はまさかのイギリス国内のチケットの手配ミス。
(チケットの日にちが1ヶ月前💦)
でも捨てる神あれば拾う神あり。。
時間も迫って来て発車ぎりぎりのロンドン パディントン駅を大型スーツケースを
3つ(アンティークを詰め込み過ぎ)も引きずりながら(すぐ横にスーツケースを持っ
た人用のスロ−プがあって娘は悠々とそこを降りているのに
私は気がつかないで)
駅の階段を転びながらガタガタ降りている
そんな私の荷物を
さっと抱えて、プラットフォームまで下ろしてくれた紳士。
そして自由席車両しか空いていなくて、段差のある列車の入り口でまたもや
ふらふらしている私の荷物をさっと抱えてあげてくれたのは・・
赤ちゃんを抱えたジプシー風?の女性。
(移民問題はイギリスでは深刻な問題だけど、ここでは移民だって民度が高いの)
ほぼ満席の自由席車両・・
娘と別々に座っていたら、席を代わって、娘と隣に座れるようにしてくれた若夫婦。
(ああ・・やっぱりイギリスって大好き〜〜😢
待っててくれる友達もいるし・・💗)
それからデボンシャーで4日間を過ごし、
大好きなウイルク夫妻が見送ってくれるプラットフォームから列車に乗り込むと、
まるで前世からの約束のように確かな手つきで娘が列車の出入り口の窓を降ろし、
そこから二人で顔を出して、ウイルク夫妻が見えなくなるまで涙ながらに
手を振ったエクセター駅。
ヘルシンキから始まってエストニアのタリン、パリ経由、ナポリ、カプリ、ローマ、ロンドン、エクセタ
ー、ロンドン、ヘルシンキ経由で福岡に戻ったのですが、
色んな都市を短期間に移動すると、その都市の色(特色)が本当によくわかります。
ヘルシンキは色がない・・・あえていえば透明な街
(計らずも、ヘルシンキが村上春樹の「色彩のない田崎つくると巡礼の年」でいうところの最終到達地つまり「巡礼」の地であったことに多大な影響を受けた事は否めませんが、この本を手にしたのさえ、必然であったと思ったのでした。)
パリは華やかでエレガント
ナポリは明るくて田舎で乾いたデカダンスの香り
カプリは素朴さと洗練とが共存するゴージャスな別世界
(リゾートとはゲストが作るものと納得した次第)
ローマは歴史が幾層にも重なっている街・・歩いているだけで映画の登場人物になった気分。
ロンドンは。。流行を発信する場所。ポップで可愛い街。
旅をすると自分の日常を客観視でき時には人生を総括できたりする。。
今回の夏の旅行で湧き上がって来たのは・・
「起こってしまった事は仕方なく・・
たとえそれが受け入れ難い事であったとしても
それをを受け入れるしかないのだ・・
(それって案外難しかったりするのだけど・・)」
という思い。
でも受け入れたところから湧き上がってくるエネルギー。
「巡礼」とは聖地を訪れる旅であると同時に自らの来し方に対峙すること・・
そして私たちはそこからしか再び出発する事はできないのだから。
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