Arts de la table
カンボジアへ
あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願い致します。



久々な更新になってしまいましたが、子供達の帰省、祖父母達を招いたり訪問したり、旅行の準備、年末の仕事。。等で息つく暇もないまま・・

年末年始は家族旅行へ行っておりました。

12月28日・・仕事が終わって最終便で福岡空港から羽田空港へ。

ホテルのある成田国際空港までリムジンバスがもう出ていないので津田沼まで電車で。

そこから各停で成田まで。

(此の長〜〜い立ったままの電車乗車時間に通勤通学の大変さを知らない田舎者の我家の家族がず〜〜とブツブツ・・・

すべて私のせいと言わんばかりです💦

東京の人はこの長い通勤時間を堪えているのですよ。)

成田からなかなか来ないタクシーを寒空の下30分も待ってようやくホテルへ着いたのは深夜1:30でした。

そしてホテルに1泊して朝の飛行機でプノンペンへ飛びました。

そこから、5時間後のフライトでようやくシュムリアップへ。

年末年始は家族揃って、アンコールワット遺跡のあるこのシュムリアップと最終日はプノンペンで過ごしました。

(今回は秘境ツアーに強くて専門性の高いガイドがいることで評判のツアーに参加しました。)

アンコールワットの名前を聞いた事があっても、カンボジアは近くて遠い国・・と思っていらっしゃいませんか?

実際、成田空港からANAの直行便が飛んでいても福岡からは遠路遥々・・でございました。

とてもハードなツアーでホテルのシャワーは水しか出なかったり、食事が合わなくて、売店に食べ物も売っていなくて、WIFIも弱く、悪路で揺れるため、観光が終わって暑い一日の終わりにはへとへと・・

救われたのはツアーでご一緒してくださった方々が皆さんいい方ばかりで、息子と娘は唯一の若者メンバーであったため、大変親切にして頂きました。

そして驚いたのは、アンコールワット遺跡に来るようなツーリストは秘境・珍国マニア

や旅行好きの方々ばかり・・

中国の九寨溝や兵馬俑を訪れたお話・・ギリシャクルーズ、桂林、北朝鮮へ行かれたお話しなど、実にハードな旅行体験譚をたくさん聞かせて頂き、ワクワクしました。

(前回のブログで「旅行好き」です!とか書きましたが前言撤回です・・😢
まだまだでゴザイマス・・)

アンコールワット遺跡は本当に日本人観光客が多く、ほとんどの方々がツアーで参加されていて、

年末年始はカンボジアの乾期に当たり冬なので過ごしやすく、一年で一番観光客が多い季節なのだそうです。

31日の午前中にアンコールトム遺跡を訪れていると、アンコールワットでは中央塔へ上るのは

人数制限があり、上れなかった・・との情報もあり

「せっかくここまで来て、上れないの〜〜?」

と不安になりつつ、アンコールワット遺跡に到着しました。

ツアー客でごった返しています。
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カンボジア人ガイドさんの足がすごく早くなり・・

第三回廊、第二回廊を一気に抜けていきます。

そしてついたのは中央塔に上るために並んでいる列。

ここから45分待ちです。

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順番が来て中央塔への階段を上ります。

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写真で見るより、ものすご〜〜く急な階段なんです。

昔は片方だけにしか手すりがなく、死者もでたため、今の階段になったとか。


それもそのはず・・

当時は王や僧侶など特別な人しか上る事の出来ない神聖な場所だったのですから。

上へ登ると・・

見下ろすアンコールワット遺跡とジャングルは絶景です。
(写真なし)

下り・・
(足が竦みます・・)
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無事、地上に帰還。

さて・・

この日はホテルへ戻り、元旦の朝5:40出発で、再びアンコールワットへ初日の出を見に行きます。

まだ真っ暗な遺跡に人がたくさん・・

昼間と違って幽玄でお祭りのようで・・

夢とも現とも区別のつかない特別な空間になっていました・・

西塔門を抜けると・・

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なんとも幻想的な光景が目の前に広がっていました。

そして次第に日の出の時間が近づいてくると・・

空が薔薇色に染まり、映し鏡のように蓮池に移ったのです。

あちこちからため息や歓声がもれます。

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それが新年の神様なのか・・

はたまた、この黎明の瞬間に往時の栄華の一瞬の幻を見たのか定かではないのですが・・

何か強いパワーが風のように体の中を駆け抜けていくのを感じた感動の瞬間でした。

いよいよ日が昇ります・・

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この頃にはあの朝焼けは消えていました。

冬の時期は建物の右側から太陽が登りますが、春分と秋分は中央塔の真ん中から日が昇るそうです。

皆様おそらく、カンボジアのことをあまりご存じないと思いますので、プノンペンのガイドのナットさんがわかりやすく説明してくれたのでここで簡単にご紹介しますね。

6世紀の半ばにメコン川中流で起こったのがクメール族。

7世紀まで、カンボジアは実は海洋貿易で栄えていたそうです。

実際、プノンペンの国立博物館へ行くとインド・ギリシャ・ヘレニズムの影響の色濃い

仏像がたくさん展示してあります。

また12世紀前半つまりアンコールワット寺院が作られたスールヤヴァルマン2世の頃

まではヒンズー教の影響の強い神々と建築様式。

12世紀後半以降、バイヨン寺院を含むアンコールトム遺跡の時代以降は仏教の影響の色濃い神々と建築様式が用いられてきました。

なぜ、影響の色濃い・・と・・曖昧な表現をしているかといいますと・・

ヒンズー教や仏教とはっきり別れる事による内戦をさけまた近隣の国々とも友好関係を

築くためおおらかな宗教政策をとっていたからです。

とくにアンコールトムのバイヨン寺院をたてたジャヤバルマン7世の時代はカンボジア

がもっとも栄えた時代で、東西の様々な国との交易の中継地点であったことが発掘によってわかっています。

(アンコールワットも東西諸国と交易がありました。)

それ故、宗教的におおらかな政策をとり、近隣国との友好関係に努めたのです。


15世紀中頃にはそんなアンコールワットもアンコールトムも廃れて、

人々はアンコールワットらを捨てて

プノンペンに逃れたそうですが、詳細は文献が全くないのでわからず

謎に包まれたままだそうです。

それから、この遺跡は1860年にフランス博物学者アンリ・ムオが現地の動植物の調査

のため熱帯雨林さまよっていた時に発見されるまで密林の中に忘れ去られます。

アンリ・ムオがジャングルの中にアンコールワットを発見したとき、

そのあまりに神々しい景色に幻を見ているかと思ったそうです。



現代のカンボジアに関して言えば・・

シュムリアップからプノンペンまでバスで6時間の移動をしたのですが・・

シュムリアップ近郊は高床式の住居で稲作を営むまるで弥生時代のような暮らし、

都市部へ近づくにつれて道路も整備され、プノンペンでは建設ラッシュ。

まるでこの国の歴史を最初から現代まですべて見たような気がしたのでした。

巨大なリゾートホテルやBodaijyuというコンドミニアムの建設(投資を薦められますよ)
日本のイオンモールもあり・・(イオンはこちらでは高級ショッピングセンターです)

プノンペンに来た日本人はみな成功を夢見て再び、カンボジアへ戻ってくるのだとか。



そしてカンボジアを語る時には忘れてはならないのがポル・ポト政権下での大虐殺。

これによりカンボジアの人口の三分の一の方々が犠牲になってしまいます。

今でも、男性より女性の人口の方が多いと言います。

プノンペンにてトレンサップ川の濁流にメコン川の青き流れが合流するのを見ながら

この国と日本の来し方、未来について思い巡らさずにいられません。


日本が緩やかな衰退期に入っているのに比して、カンボジアは黎明期。

それ故、カンボジアでの成功を夢見て訪れる日本人・・

(決して、薦めている訳ではありませんが、カンボジアの定期預金の金利は7パーセントとも8パーセントとも・・)


そう・・カンボジアは今最も熱いアジアの国の一つであることは間違いないのです。



ガイドのナットさん曰く・・

「カンボジアは経済的には発展途上国なのかもしれないのですが・・

ポル・ポト政権下の時代の粛清時代に比べると今は平和で幸せな時代です。」と・・




これはカンボジアの沙羅双樹の花。

(こちらは王宮に咲いていたもの)

インドの沙羅双樹は白い椿のような花を咲かせ種類も違いますが、

カンボジアやタイやミヤンマーでは砲丸の木に咲く此の花が仏陀入滅の花として

崇められています。


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此の国の鮮やかな色彩と底知れぬエネルギーにはこの赤い沙羅双樹の花がよく似合います・

そして此の花・・
何とも甘く芳しい香りがするのです・・
(釈迦入滅の時にもよい香りが満ち満ちていたと言いますよね・・)



子供達も帰り、慣れたとはいえやはりしばし包まれる寂寥感と旅の後の夢見心地・・

(気持ちを取り直して)


さて明日からまた平常通り・・



皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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by artstable67 | 2017-01-03 23:34 | 旅行 | Trackback | Comments(0)
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食空間プロデューサーの山野舞由未です。福岡市内で紅茶とテーブルセッティングの教室を主宰
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