へ行って参りました。
4月22日発売のBon Chic Vol15 にもこちらのサロンの様子が紹介されています。
朝5時起きで飛行機にて羽田空港へ降り立ち、
ランチタイムを利用して打ち合わせをすませ、
友人達と待ち合わせる自由が丘駅へ
そこからタクシーで10分。
瀟洒な一軒家のサロンです✨
磯部先生とは御影の佐藤よし子先生のクイーンフィニッシイングスクールで
ご一緒させて頂き、そのときとても楽しくお話しさせて頂き・・
楽しくて華奢で可愛い方💗
というイメージでしたが、
実はとっても有名な中国茶教室の先生でいらっしゃるのです。
私達は単発で参加できる
「中国茶5種飲み比べ」というレッスンに参加致しました。
茶車という茶盤が机になっているもので特注なさったもの でお茶のおもてなし
を受けました。
茶譜
①洞庭碧螺春 江蘇省・・こちらは緑茶なので温度を下げて上投法で淹れます。
シャンパングラスで淹れてくださいました。
なんとも新鮮で若々しい香りが鼻孔から抜けていきます。
②安渓鉄観音 福建省
今度は蓋椀で淹れてくださいます。
鉄観音といっても緑茶のような茶葉の色と水色です。
(私達が知っている鉄観音の水色は茶色ですものね)
③東方美人 台湾
こちらは皆さんも御聞きになった事があるお茶ではないでしょうか?
もともとは白毫烏龍茶と言われていた物です。
70パーセント発酵させた烏龍茶です。
ウンカが食んだために天然に発酵が進んだお茶なのですが、
紅茶も美味しくなるようわざわざウンカに食ませることもありますが、
どんな味なのか・・ワクワク致します。
こちらは素焼きの急須で淹れます。
聞香杯にて香りを楽しんでから頂きます・・
1煎目
なんて甘美な華やかな芳香・・
幸福感が満ちてきます。
「オリエンタル ビューティー」と賞賛されるにふさわしい御茶です。
2煎目
こんどは香りより味が感じられます・・
ほのかな渋みがまた逸楽の一時・・
3煎目
また甘い香りが戻ってきます。
紅茶と違って何煎も淹れる中国茶ならではの移ろい往く時を慈しむような時間です・・
④九曲紅梅 浙江省
こちらは昨年上海にて購入して飲んだことがありましたが紅茶です。
元々は龍井茶を発酵させた物だったそうですが、現在では違うそうです。
こちらも2煎目にほのかにタンニンを感じますが、
私達が普段飲んでいる紅茶からすれば、
タンニンが少なくモヤモヤっとしてスキッと抜けていく感じがないので
紅茶というより烏龍茶?と思ってしまいます。
それにしても、磯部先生の淹れてくださるお茶は全てなんと美味しい事・・
ホテルでアフタヌーンティーをしても、ティーフーズは美味しくても
こんなに美味しくお茶を頂ける場所はなかなかありません。
⑤プーアル茶熟茶
最後は後発酵茶の黒茶です。
こちらは台湾の人が理想のプーアール茶として雲南省にオーダーされたものとか。
体がとても温まってきました。
最後に先生手作りの点心を頂きます。
野菜饅頭と豆乳花とドライフルーツです。
(これがまたとっても美味しいのです💗)
熟成度を上げながら、茶器を変えながら何煎も時間をかけて頂く中国茶
は一煎に全てを懸けて勝負する??紅茶とは
当然ながら歴史観・世界観が異なります。
磯部先生が教えてくださった明の時代の茶書 張源の「茶録」
からの一節にその精神を伺う事が出来ます。
一人で頂くお茶は佳味であり
二人で頂くお茶は趣があり
三人で頂くお茶は味わい深く
五〜六人で頂くお茶は
施しのようである。
張源「茶録」
また黒茶のプーアル茶は熟成が進んだ物ほど価値があり
それは緑茶や紅茶にはない価値観です。
100年物は2500万円??
そのプーアル茶が熟成度によって味がどのように変わっていくのかを
記したものが
壁に飾ってあり、皆で拝見しました。
プーアル茶心得 十年は芳しい草のよう
二十年は老粗のようであり
三十年にして淑女であり
四十年にして桜の花のようであり
五十年にして精花のような味わい・・
六十年目のお茶は五臓六腑に沁み渡り・・
七十年にして清らかな風のようで
八十年にして仙境にいたる
「女性の一生もこうでありたいですね・・」
と磯部先生。
とっても感動した私は思わず・・
「めざせ!プーアル茶女子!!」
とか言ってしまい・・(いつものことですが)
仲良しのY夫人が先生に、
「す・すみません・・後でよく言っときます!!」
と謝ってくれました。
(Yさん、いつもありがとう💗)
そして・・
ごめんなさい、磯部先生・・
精花にはほど遠い私ですが、
プーアル茶のように年を重ねたいと思った午後でした・・