昨日に引き続きよいお天気で運動会日和の爽やかな一日となりましたね・・
昨日今日と運動会だった方も多かったのではないでしょうか・・
私は、片付けをして先日レッスンでも御出しした
ナムリンのダージリンファーストフラッシュをゆっくりと淹れて・・
陸羽の茶経の続きを読みました。御茶菓子は生徒さまのAさんにいただいた、大阪庵月特製の花豆羊羹です。
Aさんが手作りしてくださったクッキーも一緒に頂きます。
ナムリンの繊細な甘みと花えんどう豆の羊羹の滋味溢れる甘さに、
心満たされる午後となりました。
Aさんありがとうございました。
茶経を書いた陸羽はお茶に関る方なら一度は聞かれた事のある、
最古の茶書「茶経」を記した
茶人ですが、こちらの講談社学術文庫の訳注は大変読みやすく、
仮にも茶道や紅茶などを嗜む方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
「茶は南方の嘉木である。」
の一文からはじまる「茶経」は茶の起源、製茶法から煮立て方や飲み方、更には
茶についての文献、産地による品質まで、茶に関する知識を実践的かつ科学的に
網羅している1冊です。
今日は「4之器」についてを再読しました。
20年以上前、裏千家を少しだけ嗜んでおりましたが・・
風炉とは夏の炉だったかと記憶しております。
その「風炉」についての記載も茶経にはあります。
また、口切の茶事で使われる、ふるい と大変似たものが
登場します。
それから、今では茶筅でお茶を点てますが、
唐の時代はこのような竹製の箸のようなものでお茶を点てていたようです。
器についても、形や色についても細かく記されています。四章は以下のように結ばれています。
「ただ城邑の中、王公の門、二十四器、一を闕けば、茶を廃す。」
つまり・・茶器を二十四という聖数でまとめ、それを一つでも闕けば、茶は廃せよ・・
と形式に関して大変厳しいことを言っております。
日本の茶道の元になる、茶道の道具や精神がすでに唐の時代に形を作っていたこと
は驚きであります。
しかし本家本元の中国より日本の茶道の方がより求道的になってしまったのは
いかなる理由からなのでしょうか・・
再び茶道を始めてその理由を自分なりに探りたくなりました。