昨日は麗らかな天気に誘われて素敵な住宅とリノベーション物件見学会へ行って参りました✨
最近思うのは、テーブルコーディネイトは住居やインテリアと一緒に考えなければ…と
いう事。
食卓史を調べていても食卓文化は常に時代の芸術、建築、住居、インテリア様式と共に
変遷してきたものですが、
何でも自由に選択できる…というスタイルがニューヨーークで生まれてから、テーブル
コーディネイトやテーブルスタイリングだけが1人歩きしている昨今。
今年は色んな建築物件、住宅内覧会などへ足を運んで居住空間の中でテーブルスタイリ
ングを提案する事を考えてみよう・・
というわけで・・
今日は、2つの物件を拝見したのですが、どちらも築上郡にあるとのこと。
住所を見て??
東九州自動車道?椎田インター?
豊前インター?
「豊前の国」っていつから福岡県だったの??
そう・・
初めての場所がとーー
ーーっても苦手😅な
自他共に認める方向音痴の私の頭の中は
カオス状態。
九州自動車道のロードマップをチェックし、
目標物件の近くのクリニックの電話番号でナビを入れる・・
(これで大丈夫…普通なら・・)
9時出発11時到着はまず大丈夫💗
雲一つない快晴・・
日曜日の早起きってこんなに清々しくっていい気分なのね・・✨
と九州自動車道を快適にドライブ・・
歌まで口ずさんで♪♪
北九州JCTも無事過ぎてもうしばらくドライブは続く
・・はずが
「間もなく料金所です・・左に寄ってください・・」とナビが??
歌に夢中になって軽く無視して通り過ぎたら・・
苅田北九州インターを過ぎたところから、ナビの上を走っていない・・??
ナビのたまう・・
「指示した道を走行したらナビを開始します」
??なんと上から目線なナビ??
壊れてるのか??
なぜ??
苅田北九州インターで降りなきゃ行けなかったの??
訳が分からないまま次の行橋インターで降りて、また高速に乗り引き返し・・
苅田北九州インターでおり、休憩所でもう一度ロードマップを確認する。
やや・・
今のであっているじゃない===
ナビったら、何故だか途中で下道を通るルートを選択してる・・
く〜〜
(変な汗が・・たら〜り)
また、苅田北九州インターから東九州自動車道に乗り
(もうこうなったらナビは無視。)
どこが最寄りインターか確信ないまま椎田インターで降りて・・
道の駅やらを過ぎ、結局豊前インターの標識を右目に見た時・・
「ここまで一気にくれば良かったのね・・」
約束の時間まであと5分。
11時少し過ぎたけど、何事もなかったかのように今日の最初の見学会へ。
わ〜〜✨
すごくスタイリッシュなお宅です💗
正面✨
(目立ち過ぎです✨)
実はこちらのお宅は既に、
お父さん・お母さん・お婆ちゃん・お姉ちゃん(4歳)・妹ちゃん(2歳)・赤ちゃん
(男の子)の6人家族が既にお住まいになっているのです・・
ちょっとドキドキしながら、
こちらの物件を設計なさった「インアンドエムズスクエア
」の代表の市崎さんの案内でお邪魔します。
(入り口は正面向かって左側なんですよ)
中庭を右に見ながら広い玄関を進みます・・
中庭は外から完全にオープンになっていて、地域の催しものの時などは全開して
人が集う場所になるそうです。
とにかく明るくて気持ちがいい〜✨
こちらの家の特徴は「台所」家の中心にあるように設計されているとの事。
木のカウンターの向こうはキッチンで格子戸の向こうは中庭・・
(スタイリッシュで台所っぽさが感じられないですね)
お母さんは料理しながら全てを見渡す事が出来ますね〜😊
お父さんと子供達が並んで一緒に勉強するスペース!
これいいですね・・
きっと偏差値が高い??お子さんに育ちそう。
(あえて、勉強部屋という括りを作らないようにされているそうです)
勉強部屋から一階、中庭、そして田園風景も望めます・・
この白い壁は全て漆喰だそうです。
勉強スペースの右上(三角のとんがったところ)
はロフトになっていて、子供部屋になっています。
お婆ちゃんの部屋はちゃんと畳です。
before
そして・・
after
手前、ダイニング側の天井はわざと低くなっていて唐松が、
床は北海道のクルミ材。
壁は漆喰でなんとも心地よく贅沢な空間になっています。
施主様は60代のH様ご夫婦。
気持ちよく見学者をもてなしてくださいます😊
こちらは奥様・・
こちらはリビング側。
照明も此の空間にピッタリ。
市崎さんと土井さんのコラボレーションもう本当に最高ですね💗
イン アンド エムスクエア さんのホームページ
そして
市崎さんのブログはこちら・・
市崎さん・・
最近すっかり売れっ子になられて、
見学会の合間にも打ち合わせ、
このあとも小倉で打ち合わせという事でした。
しかし気になるのはどうしてH様60代でこんなに贅沢なリノベーションをされたのでしょう・・
Hさまの奥様にお尋ねしてみました。
「最初は家具を一つだけを頼む予定だったんですよ・・
定年して結構な出費で色々家具を買い足したり、小規模にリノベーション
したりしたけれど、
結局全てがバラバラで・・
暗くて狭くて使いづらい家のまま。
家具一つ変えても結局は変わらない
と思い切ってリビングとダイニングをリノベーションすることを決意しました・・」
「こんな素敵なリビング・ダイニングがある家なら終の住処ですね・・」
と私が言うと・・
「いいえ。
ここに住むのは10年と決めているのです。
とっても素敵にリノベーションして頂いたおかげで息子達も帰って来ても
いいというし・・
そしたら家を息子達ファミリーへ譲ります。」
「あと20年位は住めそうですよ!」
と能天気に言う私に・・
「人間が元気なのは80歳までなんですよ・・
それからガタッと体力も気力も落ちるのを主人の母と
自分の母を看取ったので見ています。
その体力と気力の落ちていく様を見ているので・・
私たち夫婦が元気なのはあと10年でしょう。
あと10年ここで楽しく暮らします・・」
そこから眉間にしわを寄せて少し厳しい表情で・・
「父に先立たれて一人になった自分の母が一人暮らしをしていたのですが
最後は本当に可哀想で・・
親孝行も出来ずに死なせてしまった・・
私は本当に何にもして上げられずに・・」
そっと目を拭う奥様…
施主様ご夫婦にお礼を言って、
市崎さんに見送られ、豊前の國?を後にします。
「老後をどう生きるか・・」
に対する「真摯な答え」が「リノベーション」だったのだ・・
若いファミリーの家も老夫婦の家も
市崎さんの手がける家に住む人は
間違いなく深く美しいそしてかけがえない日々を過ごしていかれるに
違いない・・
帰りもナビに振り回されて、
遠回りして・・
遠回りして帰ったのでした。
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