読書始めは
森鴎外の「ぢいさんばあさん」
と言ってもたった三ページの物語。
昨年の京都南座顔見世興行では、このたった三ページの物語を宇野信夫によって劇化され 三幕の美しく心温まる舞台に
演出されております。
この舞台で、仁左衛門さま演じる伊織の友人を演じた中村亀鶴さまと南座の楽屋での一枚。
物語は。
理由はどうであれ、怒りを抑えられなかったばかりに
人を殺めてしまい、
妻と生まれたばかりの子供と37年離れて暮らすことになり
37年ぶりに再会することになる伊織とるん。
一瞬で狂ってしまう人生
年月が人を変えて行く残酷さ
しかし、、
それさえも超えていく伊織とるんの情愛の物語は
大変に心温まります。
鴎外の短い文章を
原作にはない、満開の桜咲く美しい舞台と
2人を取り巻く人々によって、
華やかな舞台に仕上げ、
ああ、こういうことだったのだ、、
と新しい意味を舞台に見つける楽しみ。。
また、これも原作にはないのですが、、
劇中、名刀を手に入れた事を祝う酒席で、江戸からるんが送ってきた桜を
床から鴨川に扇で散らしながら、
「江戸の桜を京で愛でるとはなんと風流な、、」
という一シーンがあります。
これこそが長く平和な時代が続いた江戸時代ならではの
デカダンスであり、風流であり、文化なのだと
感心しながら、拝見したものでした。
さて森鴎外のたった三ページの物語、
読書というほどのものでもなく、
すぐに読めますので、
リンクを貼りますね。
今年は、老眼に負けず?
沢山本を読みたいものです。
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