昼夜通しで生徒様とそのお友達の皆様と見て参りました。
昼の部の皆様とのお写真。
豪華絢爛たる「金閣寺」で始まる昼の部は、
金閣寺をバックに縄をかけられた雪姫の上に
降りしきる桜吹雪は歌舞伎の舞台でも指折りの美しさ…
古典歌舞伎らしく格調高く艶やかな舞台です。
そして大好きな
河竹黙阿弥のセリフの
「野晒悟助」
2人の女性に一度に好かれてしまうという菊五郎さま演じる色男ぶりと
四天王寺の山門の華やかな立ち回りで返しとなります。
ここで昼の部の皆様とはお別れして、夜の部の皆様と合流します。
夜の部は
「八重桐廓噺 」
歌舞伎は江戸時代の価値観で描かれているものが多いので、
首実検や、敵討ち、、
など現代の価値観では理解しがたい作品も多いのですが、
「八重桐廓噺」は
前半太田十郎に、小気味好くたばこを進め笑いを
取っていた芝翫さん演じる煙草屋の坂田蔵人(息子が金太郎のモデルの坂田金時なんです)が
後半、自害する展開に私達の現代の感覚からすると
ギョッとしてしまいますが、
江戸時代の価値観は、
個人ファーストではなく、
お家ファースト‼️
そして、
SAVE FACE(対面を保つ)‼️
坂田蔵人にとって、お家のために仇討ちできず、
しかも女性である妹の白菊に
先を越された(顔が立たない)
というのは、切腹しなければ顔が立たないほどの
辱めなのです。
SAVE FACE(対面を保つ)
というのは非常に日本的な感覚ですが、
お家ファーストの考え方は、封建制度の崩壊とともに消えて行きましたが、
個人ファーストの時代の現代でも、
SAVE FACEという考え方は、日本の社会に深く根ざしていると思います。
「それじゃ、顔が立たないよね…」
などとはよく使いますよね。
次の「土蜘蛛」には坂田金時が出て来ますから
親子で登場していることになります。
返しは
「権三と助十」
これは本当に楽しく小気味好く江戸の庶民が生き生きと
描かれている岡本綺堂の作品です。
とにかく早口の台詞回しが楽しくて
ハッピーエンドで清々しい返しでした✨
そして坂田蔵人に続き
芝翫さん演じる権三の江戸っ子らしいいなせな台詞回しが、もう小気味好いくて素晴らしくて、💖
すっかり引き込まれ、
一緒にハラハラしたり笑ったり、
気持ちはすっかり江戸っ子に✨
昼の部の幕間と夜の部の終演後に
成駒屋さんの楽屋へも皆さまと伺い芝翫さん、橋之助さん、福之助さんへもお会いできました💖
(お写真はアップできませんが)
お土産を頂きありがとうございました😊
博多座のお土産は
G20のお土産に選ばれたこちらを買いました。
緑茶にも中国茶のお茶受けにもぴったりです。