朝一で博多から神戸へ。
神戸市で丸山洋子先生のクリスマステーブルレッスンを受けて
更に阪神電車に揺られ、
奈良へ。
奈良へ来たのは、30年以上ぶり。
その折には、
極寒の2月に東大寺のお水取りを見学に来たのでした。
今回の目的は、
奈良国立博物館の正倉院展。
(心得たように鹿ちゃんが写真に入ってくれます💖)
明日11月14日が最終日でしたので、駆け込みでした!!
行列ができていましたが、
10分並べば入場できました✨
正倉院展は昭和21年より毎年秋に行われ、この時期だけ
正倉院の建物も10時から16時までは、外から離れてではありますが見学が可能とか‼️
(知らなかったので今回は時間がなかったのですが、、)
最新の技術による分析で
唐からの輸入品と思われていたものの多くが国産であると証明され、
奈良時代の工芸技術の高さが注目された展覧会です。
今回是非とも見たかったのは、
「鳥毛立女屏風」 一際人だかりが出来ています。
こちらは六扇からなっており、
立っている姿は三扇で残りの三扇は椅子に座っている姿です。
こちらの2人は立ち姿
右は立ち姿、左は座っている
こちらは2人とも座り姿
いわゆる天平美人という、下ぶくれの美女?は
現代の美人の基準からすると美人には見えないのですが、、
額の花や口の横のホクロのようなものなど、唐代の化粧を施しています。
美人の基準も時代がかわると変わるものです。
正倉院の宝物は楽器も多いのですが、多くは仏教や宮中の行事で使われていたもののようです。
こちらは唐からの伝来品。
「金銀平文琴」
7弦の小さな琴のようなものです。
螺鈿と水晶、表のみならず裏面にも施された細やかな装飾…
なんと贅沢な。
奏でたなら一体どんな音がするのでしょう。
そしてもう一つ興味深かったのは
「伎楽面 獅子」
伎楽は7〜87世紀には法会などで盛んに行われましたが、
中世には完全に廃れたので、不明な事が多いのですが、
この面をつけて獅子舞のような踊りを踊っていたそうで、
謡曲や歌舞伎の連獅子の源流になるのでは…
と思いながら見ておりました。
鑑賞の後、お茶席へ移動して
少し色づき始めた庭を見ながらお薄とお菓子をいただきホッと一息つきます。
全体的に展示数は少なめですが、
集中力落ちずゆっくり鑑賞できますし、正倉院の見学と合わせれば、足を運ぶ価値ありかと思います。
役9000点もあると言われている正倉院の宝物の中から、
毎年少しずつ公開されるコレクションをまた、来年も都合つけば、
見てみたいものです。
(でも、奈良はやはり遠かった、、😭)