先日の事ですが…
初めて俵屋さんへ。
このようなご時世ですので、殆どを部屋で過ごしましたが…
ロビーの内裏雛
江戸後期(文化9年)人形師 九平作
300年前の雛人形の幽玄なこと…
三人官女も何やら空恐ろしい…
今にも動き出しそう。
ロビーからラウンジを望みます
玄関から坪庭、ロビーへと続くアプローチ
坪庭
ロビー奥の室礼は
村岡松華堂作 有識雲上流造花(上巳)
細川護煕筆(春の暮)
坪庭横には
有識投扇興 有識貝合
各部屋毎に、掛軸も上巳、春の趣向で…
私の泊まった「寿」の部屋は、
四条派 呉春による「花詠消息」
部屋毎に、意匠の違う掛軸がかけられているそうで、
伊藤若冲の掛軸のかけられた部屋あるとか…!
決して華美ではないむしろ質素な数寄屋作りの部屋は、
網代
風などで部屋が揺れるとキシキシと音をたてるのは
いまはなき実家を思い出します。
椿の庭
掘りごたつのスペースもあります。
お食事は、追儺の料理でした。
お料理については、色々なご意見があるようですが、
俵屋さんの華美でないおもてなしにふさわしい、
地産地消の季節感と滋味に溢れるお料理で、私は
大満足でした。
連泊される方は、すき焼やしゃぶしゃぶ、
近くの天ぷらやさんのご紹介もしてくださるそうです。
どうしても食に拘りのある方は、
夕食は外でとられてもいいかもしれません。
私達が泊まった日は、特に寒い日でしたので、
底冷えがしましたが、お部屋のお風呂は既にはってあり、 直ぐにあたたまる事ができました。
京都の寒さを愉しむのもこの旅館の情緒なのでしょう。
急に着物が着たい、、
と言った娘とご紹介いただいて和装で、北野天満宮の
夜の梅園へ。
寒い!!
玄関で、迎えられた瞬間から、
尋常でないホスピタリティでもてなされます。
美術館クラスの内裏雛や掛軸に囲まれて過ごす一夜は
何ともロマンチック。
スノビッシュでありながら、
決して押し付けがましくなく、控えめに、過不足なく
心地よく…
初めて来たのに懐かしい。
(お断り)
通常の旅程でしたらキャンセルしておりますが、
中々予約取れない旅館であったこと。。
自身の健康管理にも努めて万全の予防体制で移動した次第でございます。
今は、自宅に戻りまして、生徒さまの健康をお守りするため、全てのレッスンもキャンセルし、感染拡大防止に努めて外出も控えております。