昨夜、レッスンの準備を終えてサロンから帰宅する車中にてカーラジオから偶然聞こえてきた、「武満徹特集」
(日本を代表する作曲家の武満徹さんについては、学生時代にすごく流行っていたソ連の映画監督「アンドレイタルコフスキー」の追悼楽曲「ノスタルジア」の作曲家・・としてしかしらなかった。)
彼はポップスも作ってたんですね・・
そのポップスを石川せりさんが歌った「翼」
というアルバムが本当に奇跡のように素敵でした・・
特に谷川俊太郎作詞の
「死んだ男の残したもの」
色んな歌手の方が歌われているから皆さん一度は聞いたことがあるかも・・
(あるいは谷川俊太郎さんの詩はご存知かも)
カーラジオから偶然聞こえてきた
若き頃のセリさんバージョン。。もう震えるほど素敵・・

セリさんて・・福岡に在住なのでお見かけすることもあったけど、
イメージ通り倦怠感溢れた佇まいの美しい方。
このアルバムを聴くと若い頃から大人っぽくてハスキーな声の持ち主だったんだなあ・・
ということがわかります。
その歌声が、谷川俊太郎の歌詞と武満徹さんのポップスと奇跡のようにマッチしている。
「反戦の歌」である「死んだ男の残したもの」は真っ直ぐに歌っちゃダメなの・・
他の人が歌ったらただ重いだけだったこの歌を
切なく美しく残酷にそしてその向こうに見える希望まで歌い上げることができるのは彼女だけ。
コロナ禍の今、人々が疲れているからどこか優しい曲ばかりしか流れてこなかったけど、、、、
とある老婦人が自粛続きのこの空気を「まるで戦時中」みたいって奇しくも言ってたけど、、、、
そういう今だからこそ聞いてほしい。
眠れない暑い夜にもぴったり・・
you tubeで再生できるので、どうぞ歌詞とかも見ないで耳だけで聞いてみてくださいね。