7月8月とバラバラにスタートした三期生の皆様のお顔合わせ…
皆様揃っての初級編のレッスンでした。
レクチャーは、食卓史
古代ギリシャ、古代ローマ、中世、ルネッサンス、バロック
食卓史のレッスンのため、資料を読み直すと必ず新たな発見が
あるのですが、
今回は「食卓史と感染症」について、目がいきました。
古代ギリシャや古代ローマ時代の、饗宴の前の感染症対策。
ペストの流行や小麦の病気による不作、そして十字軍遠征による戦争。。暗黒の時代の中世へて
花開いたルネッサンス。
文化はテーゼとアンチテーゼの繰り返しですが、疫病の時代という暗黒の時代の後は必ず光り輝く時代がやってきます。
100年前のスペイン風邪の流行の折も、人々が実際疫病流行をどのように感じたのかは歌人達の歌に見て取れます。
その流行を他人事のように詠んでいてのちに罹病し九死に一生を得た斎藤茂吉。
斎藤茂吉的な「自分はよもや感染しないだろう・・」と安易に考える傾向を
「楽観的バイアス」というのだそうです。
それに比して、11人の子供のうち9人がスペイン風邪に罹病し、「早くから人々の集まるイベントをどうして自粛しなかったか」
と新聞に寄稿したり歌にも詠んでいた与謝野晶子。
疫病に対する個人の捉え方も100年前も今も変わりませんね。
遠い人であった歌人達も身近に感じ、歌の理解も深まります・・
コロナ禍は確かに試練ではありますが、「疫病」という視点を得たことにより経験値を増し歴史の理解が深まった・・
とは考えられませんか・・
さて、食卓史のレクチャーの後は、陶磁器ブランドについて私のコレクションを見ていただきながら・・
一番人気は「ロイヤルコペンハーゲンフローラダニカ
エカテリーナ2世のための贈答品として、植物図鑑を見ながら全て違う植物が手書きで絵付けされています。
一珍によるゴールドの装飾など贅沢ながらも繊細な美しさをたたえています。
こちらも人気があったヘレンドのクイールの二人用カフェセット
コッツウォルズのアンティークショップで購入したエインズレイのシリーズ
「菊を愛でる秋の和ごはんおもてなし」をテーマにテーブルセッティング。先日の自宅のおもてなしを、またまたまるっと再現しました。
さて、来週は「博多阪急テーブルクリエーション」でのセミナーです。
ご参加の皆様お目にかかれますのを楽しみにいたしております。