猛暑、コロナ禍、洪水…
先行きが見えない幕開けの8月ですね。
今まで、ブログに書いた事の無かった家の事。
我が家は田舎の小さなクリニックなのですが、先々週からの福岡県での第七波の影響で、家族感染したスタッフが倒れ、
そして先週は夫が倒れ、後を継いで初めて、延べ10日間も休診しました。
ここら先は発熱外来をしている田舎のクリニックの現実と実感。
末端の医療機関で何が起きているのか。
■ピークは過ぎた?
10日間休診していた事もありますが、発熱外来のピークは20日から25日ごろでした。
その間のうちは戦場のような状態。
まず、検査のキットの不足。
クリニック裏にドライブスルー検査を待つ車の列。
近隣からのお叱りの声。
鳴り止まない電話。
カルテを作成する間も、記入する間もなく、
発熱外来ノートに記入する間もない。
通常診察の患者さんは2時間待ち。
待合室にいる患者さんと話をする余裕もない。
発熱外来は外の隔離診察室かドライブスルーのため、
一々、外に出て検査、検体持って階段登る、
(院内薬局なので)薬を作って、おりる、計算する
結果報告、説明、
待たれていても止むなくお断りしたりしていました。
■休診中何をしたか。
発熱外来の動線を見直す。
咳止めなどの薬を組む。
発熱外来ノートをエクセルで作る
発熱外来用の領収書を大量に印刷しておく。
電話回線がパンクしないよう、インターホンとの使い分け。
プロパーへの協力要請。
■再開後
充分に準備したので、忙しいながらも流れて行ってます。
ピーク時の3分の一以下の数字です。
うちの実感としては、第七波のピークは過ぎたように感じます。
■何故私は感染しなかったのか?
家族が感染したのに濃厚接触者である私が何故感染しなかったのか?
居住空間を徹底的にわけました。
私は3階で夫は4階で生活。
食事は、階段の上に置き、下におり、また取りに上がる。
会話は、LINEか電話。
トイレも別。
それを10日間徹底しました。
夫の使った食器は毎回ハイターで消毒。
■ワクチンを打っていても感染
夫は、ワクチンを打っていてもかかりました。
ただし重症化はしていません。
■症状
発熱と咳
■特効薬 ラゲブリオ mds
60歳以上と基礎疾患のある人にしか処方されないそうですが、
ラゲブリオは劇的に効いたようです。
咳もすぐおさまり、後遺症もありません。
後遺症でずっと咳が止まらない若いスタッフと比べてもラゲブリオの効果は目を見張るばかり。
薬価が高いので若い人には認可されないそう。
残念。
10日間の休診は補償も何もないので(慌ててコロナ保険見直してますが、掛け金がすごく高い)
事業主が罹患したら閉めざるを得ない診療所にとっては本当に厳しい。
これはクリニックだけに限らないことでしょう。
■嬉しかったこと。
恥ずかしい事にクリニックのこと、何も手伝った事ありませんでした。
今回の事でスタッフと一緒に対策考えて、薬を、組んで、エクセル仕事して、、強い信頼関係が結べました。
再開を待っていた患者様からあたたかい言葉を沢山かけていただきました。
ワクチンもうちで打ちたいと待っていてくださった方々。
感謝なばかりです。
落ち込んでいた私に励ましのメッセージも沢山いただいてありがとうございました。
■自宅待機ご飯
ほとんど写真撮ってないのですが、自宅待機ご飯から
唐津のたまとりさんで出て美味しかった、「むし豚」
を自分流にアレンジ。
砂糖と塩をもみ込み2時間位おいた肩ロース肉を蒸して、
薬味や、浅漬け、奈良漬、粕漬けなどいっしょに。
天丼 京都浜作さんで教えていただいた、疲れたときにさっぱり食べる天丼。
天丼って実はわざわざ習ったことなかったりしますが、
ごはんを硬めに炊く事。
衣をつける前に具に小麦粉をつける。
帆立や海老にしっかり火を通す。
塩昆布を上にのせ塩味整える。
というコツですごくさっぱり美味しくできて、何回もつくりました。
茄子の揚げ浸し
田楽味噌ダレをつけてこれもよく作りました。