■窯元巡り 伊万里 有田to京都■
九州に住んでいることの最大のメリットは伊万里、有田等の肥前磁器の名窯を日帰りで巡る事が出来ることだと思っています。
生徒様と秋の伊万里、有田窯元見学へ。
そして1週間後に
京都 陶匠 叶松谷様の見学と絵付け体験へ。
そこで見た事、感じた事。
■伊万里 畑萬桃苑■
5代目畑石修嗣様にご案内いただきました。
土曜日でしたが、職人さんがいらっしゃったので、工房まで丁寧にアテンドいただきました。
「有田と伊万里の違いは?」
東京の方によく聞かれる質問を畠石様にも投げ掛けてみました。
将軍への献上品をつくるため、大河内山に開かれ、高台をつけることによって献上品としての価値を高めてきたことなど。。
を教えていただきました。
驚いたのは、客注の入ったデザイン画を3Dプリンタで、立体に起こして型を作り、作品を作っていらっしゃること!!
(超有名アーティストのOEMを見せていただき感動🥹でした)
歴史と伝統の技法を踏まえ、最先端のモノづくりの現場を見せていただきました。
■李荘窯用所■
シンガポールそしてミラノの出張からお帰りになったばかりのに超多忙な寺内信二様に、
土曜日で工房はクローズでしたので、1時間みっちりとお話しをお伺いしました。
なぜ寺内さんに世界中の有名レストランからオファーがあるのか…
皆で深く納得した1時間…
素晴らしい情熱、これほどまでの人気があっても常にご自身の仕事のあり方を問う姿勢。。
有田が目指すべきは、工業製品ではなく美術品であるべき。
果ては田舎で生きる意味まで…
真摯で瑞々しい言葉はまごうことなき、私の心のワンブロックとなりました…
■深川製磁忠次館■
李荘さんの後は、
ギリギリまで陶磁器博物館へ行く予定でしたが、マネージャーの太田様がアテンドくださるということで、チャイナオンザパークの忠次館へ。
10分足らず車を走らせただけですのに、ここは深閑としていて空気感が全く違います。
パリ万博のお話し、宮内庁御用達の御用窯としての歴史を伺いました。
一日で、一つの窯元をじっくり拝見して余韻に浸るのもよいのですが、
折角なら3つの窯元を1日で巡ってみてください。
一口に肥前磁器と言ってもそれぞれの窯元様にそれぞれのストーリーとヴィジョンがあり、
肥前磁器の現在と方向性そして、日本のものづくりのヴィジョンまでが垣間見れます。
生徒さまが、
帰り際に
「一日で起こった出来事とは思えない。。」
と言われ一同で頷き…
感動と余韻で眠れないほどでした。
■陶匠 叶 松谷■
1週間後、京都のお料理教室のレッスンの一環で、京焼の 叶松谷様の工房の見学と絵付け体験をさせていただきました。
叶松谷では色絵、金蘭手他に交趾焼きの技法、
模様は祥瑞、明代の景徳鎮窯のものが多いですね。
茶の文化の発達した京都ならでは…
茶人好みの図案がもてはやされるのか。、
決定的な違いは、作られているもの。
京都は、料亭や割烹が多いので、お料理屋さんでつくられる器が殆どで、それ以外は茶道具。
窯元も所変われば用途変わる…
もっともっと京焼、清水焼の窯元を訪ねたくなりました。
お世話になりました窯元の皆さま、
ありがとうございました。
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