投稿が前後しますが、
大変光栄なことに…
9月27日より、10月3日まで、
創業350周年を迎える日本橋三越にて、
公式イベント 「小昼ー和のアフターヌーンティー」のテーブルコーディネートを3卓担当させていただきました。
三越創業350周年の記念すべき年に、リニューアルしたばかりの日本橋三越本館5階のクリエーターズテーブルのディスプレイエリアで、テーブルコーディネーターとしては、トップバッターという大変光栄なお仕事でした。
「日本橋三越の顧客の皆さまに相応しい知的そして美的好奇心をそそるディスプレイを、
そして新しい風を吹かせてください…」
とのテーマをいただき、会期まであまり時間もなく果たして私でいいのだろうか。。と戸惑い恐縮した事でした。
テーマをいただいた時に、真っ先に浮かんだのは、母校の創立125周年の記念行事の一環で奥田総長が揮毫し
、小説にも度々登場する越後屋と漱石の碑が日本橋三越の屋上にある事。
「夏目漱石」
彼しかいない!
誰もが知っている国民的文豪で、日本橋三越と縁が深い作家。
それでは、イベントテーマのアフタヌーンティーとどう結びつけるのか…
悩んでいた時、偶々つけたTVで三越創業者の三井高利の特集をやっていました。
「1637年三井高利が越後屋を開業…」
なんと!その時代こそが、煎茶の祖である売茶翁が活躍し、彼の周りに伊藤若冲や丸山応挙ら文化人が集い江戸文化が最も花開き自由で平和な時代であったこと。
そして小川後楽による「漱石と煎茶」にもありますが、
煎茶の文化は、茶道のような戦国時代のマッチョな文化でなく、まろやかで、平和的な文化であること…
日本橋三越ー夏目漱石ー煎茶ー文化ー平和ー和のアフタヌーンティー
全てが繋がり今回のテーマが決まりました。
煎茶のシーンが美しく印象的で漱石による反戦小説である…という読み方もできますが、
「草枕」の物語とアリタポーセリンラボが日本橋三越の創業350周年に向けて限定で発売した「山葡萄」のシリーズとで新たな物語が始まりました。
その他のエリアは
それぞれ
「それから」
「夢十夜」
の物語とアリタポーセリンラボのギャラリーシリーズにて…
それぞれの小説の一文を書道家の先生が流麗にしたためてくださり、それを皆様と読み解きました。
懐かしい友人、京都浜作のお料理教室でご一緒した方々、
大学時代の同級生、
そしてスリランカの茶園研修で一緒だった方、
沢山の皆様が閉店ギリギリまで、訪れてくださり
平和で人の集う場所と時間となりました。
閉店後お店を去る時に、三越のM様より皆さまを代表して「私も学生時代に草枕が大好きでした。その中に 青磁の皿に盛られた青い煉羊羹は という一文がありその羊羹は虎屋の羊羹と言われています」と
虎屋の羊羹をプレゼントしていただきました😂
草枕の煎茶とかけて、虎屋の羊羹と返すその粋なセンスとお優しいお心遣いに、胸が一杯になり、涙が出そうになりました。
アリタポーセリンラボの松本社長
クオリティーズの腰塚社長とスタッフの皆さま
箔一のスタッフの皆さま
日本橋三越の皆さまにも大変、大変お世話になりました。
最後見えなくなるまでのお辞儀で見送ってくださり…
これが日本橋三越という百貨店さんなのだ…と
感動と余韻の中
暖簾をくぐり
ライオンに有難うを告げました。
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