この春も、ご縁ありまして宮内庁の春季演奏会へ。
(日帰りです)
大手町駅から大手門方面へお濠端を歩いていきます。
水面からの心地よい風!!
ジョギングをしてる人もたくさんいました。
東御苑は、誰でも予約なしに無料で入れて、散策できます。
まだ、桜が綺麗でした。
大手門から宮内庁楽部まで、
かなりの距離を歩きます。
(東御苑は、広ーーーいのです)
最後の梅林坂の急なこと。。
自由席ですので、
受付1時間前から並び、受付から更に1時間、合計2時間立って並んで
入場します。
こんなに早く来たのにすでに12人の方が並んでいらしたので、最前列
真ん中は空いておらずやや左手に座りました。
(午前の部には愛子さまもご鑑賞されたとか・・😢)
ご存知の通り宮内庁楽部の奏者の方々は全員重要無形文化財でいらして、
雅楽の全ての楽器を弾きこなし、舞踏もお出来になり
宮中晩餐会では西洋楽器も演奏されます。
今回は「管弦」の部で、
「朗詠」があり、管楽器の伴奏で、皆さまが歌われたのが、
とても印象的でした!
「和漢朗詠集」の中から、
「巻上 春[早春]」
慶滋保胤の詩に曲をつけたものです。
読み下すと
東岸西岸の柳 遅早同じからず
南枝北枝の梅 開落已に異なり
春の生まることは 地形に従う
立ち枯れていた山々が少しずつ春の色に染まっていく早春の景色を表した漢詩
がまだ桜の残る御苑内で静かに詠ぜられる典雅さよ・・
和漢朗詠集は
現在放映中の大河ドラマに出てくる藤原道長の娘威子入内の際の引き出物の屏風に添える歌と
して選集されたものだそうです。
皇居の奥深くで脈々と日本の文化が受け継がれることはなんと尊いことだろう・・
と思いました。
(ナショナリズムではないですよ)
心が迷った時に立ち返ることができる拠り所としての古典や文化は心して守り
受け継がなければ消えていくからです。