🔴国宝初音の調度〜美を映す 美の調べ🔴
徳川美術館に所蔵される国宝「初音の調度」
新春から九州国立博物館にて、期間限定公開でした。
(この展示は25日で終了しています。)
徳川三代将軍家光の長女である千代姫が、寛永16年に(1639)尾張徳川家二代光友に嫁ぐ際に制作された婚礼調度です。

「初音」という名称は、この調度を飾る文様の多くが「源氏物語」初音の帖に題材を得ていることに由来します。
高度な蒔絵技術は必見。
平戸松浦家に伝世する婚礼丁度も展示されています。
丙午にちなんだ展示も。
今回特に注目したのは、
香を鬢に焚きしめるための道具
着物に焚きしめるための家財
です。

平安時代の鬢や衣服に焚きしめていた香りは
沈香(じんこう)
白檀(びゃくだん)
丁子(ちょうじ/クローブ)
麝香(じゃこう)
龍脳(りゅうのう)
と言われています。
香りの美学が完成するのはもっと時代が下ってからですが、
平安時代から「イケメンはよき香り」と源氏物語にも記載がありますが、
香りは貴族にとって大切な教養でありました。
大河ドラマ「豊臣兄弟」に登場するかどうかはわかりませんが
歌舞伎「鎌倉三代記」では…
三浦の助吉村のモデルとなった木村重成は、
豊臣秀吉の家臣で大阪夏の陣で討ち死にします。
その首実検の折に徳川家康が、感動したとか。。
なぜなら髪から香のよき香りがして生臭さが全くなかったからとか。。
木村重成は、イケメンであり風流な人であったと言われていて、
この鎌倉三代記でも、敵方の姫に恋慕される色男ぶりなのですが、、
姫といよいよ別れの場面にて
義太夫が「別れは蘭奢待の香り。。」と唄っていたのです。
すでに死を覚悟していた木村重成が髪に香を焚きしめていたため、
兜から蘭奢待の香りがしたとか。。
つまり歌舞伎の世界でも、
平安時代から現代まで「イケメンは良い香り」という美意識が引き継がれているようです。
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