遅ればせながら
新海誠監督の「すずめの戸締り」をNetflixで見ました。
東日本大震災をテーマにした重いテーマのアニメーションでしたが、
いや、これはもう宗教でしょう。
君の名は、天気の子、すずめの戸締りと天災をテーマに展開されるアニメーションは、
日本的アニミズム信仰の文脈で語ることができると思います。
宗教が、お葬式や法事などのセレモニーにしか機能しなくなった今
人々は何に救済を求めるのか?
アートがその役割をになっているというが、(現代芸術家村上隆さんの弁)
さらに、
日本の漫画が100年後には、現代芸術の頂点としてとてつもなく評価される時代がくると。
私たちは見届けることができない世界ではありますが…
一流のアーティストや伝統工芸にかかわる方々も必ず100年後という話しをされます。
100年後に何を残して行くかは、
芸術を、歴史、経済、美術史のマトリックスチャートの中で、座標軸の中での位置付けができること。。
そして、通時的、共時的時間の中での評価ができること。
その上にしか成り立たないし、そういう視野で作られた芸術は
深い。
私たちは芸術家ではないけれど、
今を生きる存在として、
その未来を少しでも、少しでも
予見したい…
未来はアニメの世界に託されたのか?